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スペシャルインタビューSPECIAL INTERVIEW

 
『七つの会議』は、「結果がすべて」という考え方を持つ会社の物語。普通の善良な人間である原島を演じた及川さんだが、自身の仕事観はどういったものなのだろうか。
 
 

失敗のないよう最大限の準備を行う

 
組織というのは人間の集まりですから、チームの和を大切にしながら、良い結果を出すことがベストだと思っています。また、僕は結果だけでなく、過程も重視しているんですよ。結果から逆算して考えるのが好きですね。成功の喜びや達成感を共有するには、やはり適材適所と笑顔が大事。人はなるべく褒めて伸ばしたいですね。
 
どんな業種であっても、仕事に取り組む中で必ず失敗することはあるでしょう。大切なのは、その失敗からどれだけのことを学ぶのか。また、僕の場合は、失敗をしないように最大限の準備を心がけています。成功の8~9割は準備だと思う。撮影の前には、さまざまな状況をイメージしておきます。脳内シミュレーションを繰り返すことによって、現場に入ったときの不安や焦りが軽減されますからね。
 
もうすぐ50代。キャリアを重ねることによって、そうした対応力は上がっていると感じています。ただ、得てきたものが多い分、失うことを恐れて消極的になっている感覚もあるんです。でも、現状に満足せず、何かに挑戦しようとするときこそ、新たな人や作品と巡り合うタイミングだと思う。今後は冒険を恐れずに、またチャレンジを続けていきたいですね。
 
<インタビュー・文 中野夢菜/写真 Nori>
 
 
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及川光博(おいかわ みつひろ)
1969年生まれ 東京都出身
 
1996年、シングル『モラリティー』でアーティストとしてデビュー。1998年、ドラマ『WITH LOVE』で俳優活動をスタート。以後、アルバムリリースや毎年の全国ツアーを行うとともに、ドラマ・映画・CM等で活躍。現在に至る。ドラマ『相棒』シリーズや映画『祈りの幕が下りる時』など数多くの話題作がある。ドラマ『ハケン占い師アタル』に出演中。
 
 
 
(取材:2019年1月)