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スペシャルインタビューSPECIAL INTERVIEW

 
宇津木さんにとって、長く現役を続けるには「求められるものに応え続けていける自分でいる」こと以外にも必要な要素があるという。
 
 

落ち込んだときに意欲を感じる

 
物事を続けるうえで、「楽しい」という気持ちを意欲とする人もいれば、課題をクリアすることで達成感を得てモチベーションとする人もいますよね。私の場合、「何でこんなこともできないんだろう」と落ち込んだときに、自分のサッカーに対する意欲を感じるんです。
 
「何でこんなこともできないんだろう」と思うということは、自分の気持ちは「成功させたい」ということ。「もっと良いプレーがしたい」と思っているからこそ、ダメだったことに落ち込むんですよね。だから、落ち込んでいても「ああ、私はまだサッカーを頑張りたいんだな」と再認識できるんです。試合に負けたり、思うようなプレーができなかったりして泣いた選手は、きっとその後に頑張り続けることができますよ。
 
私自身の悔しい部分としては、海外に出てまだリーグ優勝を経験していないこと。現在はアメリカのリーグに所属しているので、そこでしっかりと一位を獲得したいですね。日本代表に所属している熊谷紗希さんは、UEFA女子チャンピオンリーグというヨーロッパのリーグで優勝を果たしています。そういう選手がいると、海外の方から「あの選手がいるから日本代表は強いよね」という印象を持ってもらえます。これからそういった日本人選手が増えていってほしいですし、私自身もそうなるのが目標です。
 
 
 
<インタビュー・文 中野夢菜/写真 Nori>
 
 
宇津木瑠美(うつぎ るみ)
1988年生まれ 神奈川県出身
 
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6歳のときに川崎ウィングスFCに入団。14歳でなでしこリーグの日テレ・べザーレに入団し、16歳で日本代表に選出される。2007 FIFA女子ワールドカップや北京オリンピックなど数々の国際試合に出場し、日本チームの成果に貢献。2008 FIFA U-20女子ワールドカップでは主将を務めた。21歳でプロに転向。フランス女子リーグ、モンペリエHSCに移籍した。現在はアメリカのプロリーグ・NWSLに所属するシアトル・レインFCでミッドフィルダーとして活躍している。
 
 
 
(取材:2018年11月)