自分自身をさらけ出して新しい発見を
皆さんが僕に対して持っているイメージは、泣き虫キャラ、子育てキャラ、熱い男など、様々あると思います。「ああ、なんか良い人そうだよね」と思ってくれている人もいるかもしれない。でも、芸能界は“良い人”だけでは生きていけないから、ブラックまではいかないにしても“パープル照英”はいます。もちろん男だから“ピンク照英”もいる(笑)。そんなこと言っちゃっていいの? と思うかもしれないけど、仕事を楽しむには自分をさらけ出す勇気が必要。幼い頃から身に付けて来た重い鎧を、1つずつ落としていくんです。
そうしていくうちに、“オープンな照英”が皆さんに受け入れてもらえるようになりました。自分をさらけ出していいんだって思ってからは、毎日新しい発見があります。声をあげて泣いたときは「こんなに泣いちゃっていいんだ」と気付けたし、何か発見するたび「俺、こんなことができたのか!」と感動しますよ。もちろん、チャレンジするときは成功するか不安になることもある。でも、実際に成功して自分の可能性が跳ね上がった瞬間が気持ちいいんです。自分でも知らなかった新しい一面を発見するのは、とても楽しいですね。
仕事が楽しくてしょうがないと語る照英さん。仕事がつらい、やめたいと思う人は、どのようにしたら照英さんのように仕事に対してポジティブに関わっていけるのだろうか。
自分の仕事を好きって思うことがとても大切。だって好きじゃなかったら何事も上手になれないでしょう? 興味を持って、好きになるから上手になる。これが成長に必要な過程だと思っています。僕は芸能界の仕事が大好きです。だから、ネタになりそうなことや、芸能界の情報にはすぐに反応できるようアンテナを張っている。絶対にこの世界で生き残るという決意があるんです。皆さんも興味を持つ、好きになることから始めてみてください。
もし、今の仕事が嫌いだと思うならやめちゃえばいい。仕事とポジティブに関わっていくのに必要なのは、先ほども言った「自分をさらけ出す勇気」と、「やめる勇気」です。つらい、嫌だと思っている仕事をするよりも、好きだと思っているところで働くほうが、絶対にいいですよね。だから、自分の好きなことを探してみてほしい。料理が趣味だ、本を読むのが好きだ、サーフィンにハマっている。いろいろあると思います。じゃあ、それを仕事にすればいいんですよ。今の仕事をやめられない理由って、きっと経済的なこととか何か理由があるんだと思うけど、嫌な仕事を続けて成長しないままより、好きな仕事をしてどんどん進化していくほうが、収入も増えるんじゃないかな。
それに、仕事をやめたとしても自分の好きなことに向かっていけば、1人ぼっちになることはないと思うんです。同じ志を持った人、支えてくれる人が絶対に現れます。だから、すぐに「これはできない」と考えてしまうのではなく、勇気を持ってチャレンジしてほしい。できないと思っているのは、案外自分だけだったりするんですよ。例えば、気になっているカフェがあるのに、1人で入るのはちょっと恥ずかしいなと思う人っていますよね。でも、そんなことを思っているのは自分だけ。お店の人は、ぜひ入ってほしいと思っていますよ。それと同じで、できないと思うことがあっても発想の転換をしてみればいい。仕事をやめる勇気を持ったあとは、新しい自分に飛び込んでいく勇気を持つことです。