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スペシャルインタビューSPECIAL INTERVIEW

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多忙な本業の合間にテレビの仕事をして、息抜きに趣味のゴルフも楽しむ。北村氏は現在58歳だが、「公私共にやりたいこと、やるべきことが多すぎて時間が足りない」と笑う。信念を貫き一心不乱に走り続けてきた男は、これからも足を止めることなく前に進んでいくのだろう。
 
 

理想に燃える若者を導く仕事がしたい

 
 弁護士業界は年々同業者間の競争が激しくなっています。これまでも当事務所で働くことにメリットを感じてもらえるような組織づくりに努めてきたつもりですが、個人事務所を法人化し、優秀なスタッフを得て事業を多少前進させることができています。しかし今後も競争を生き抜くためには、今以上に強固な組織を構築していく必要がある。そこが本業での課題ですね。
 
 テレビの仕事でも考えていることがあるんですよ。日本の民主主義はまだまだ未成熟です。それで、将来の日本を担っていく気概を持つ若者たちが、政治や社会問題を真剣に楽しく議論できるような番組がつくれたらと思っています。
 
 そういう仕事を通して、信念を持つ若者たちを正しい方向に導けたらいいですね。と言うのも、ある問題や課題について多面的な見方をして、多角的に検討できる能力を培わないと、重要な判断を誤ってしまうからです。物事というのは白か黒かで単純に分けられるものではありません。世の中に溢れている情報をきちんと取捨選択しながら活用しつつ、対象となる事柄を分析し、自分自身の頭でバランス良く判断ができる若者を増やしたい。そんな若者たちの力で民主主義を成熟させてほしい。その一翼を担う仕事ができればと思います。
 
 こういうことを言うと、「じゃあお前が政治家になればいい」と言われることがある(笑)。私は自分が政治家には向いていると思わない。ですが、ある問題に対して世間一般の見方とは違った見解を提示してみせるなど、若い人たちが物事を考えるためのヒントを示すことはできると思うんです。そんなふうに自分の知識や経験を生かして社会に貢献することが、これまでマスコミに関わってきた弁護士として、私の果たすべきことだと思っています。
 
 
 
(インタビュー・文 佐藤学 /写真 Nori)
 
 
 
北村晴男 (きたむら はるお)
 
1956年3月生まれ。長野県更埴市(現・千曲市)出身。
 
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少年時代から野球好きで、高校時代はスパルタで有名な長野高校、広岡信三監督の下、甲子園出場を目指してひたすら野球に取り組んだ。
 
1975年に早稲田大学法学部に入学。大学2年から8年間、司法試験合格に向け勉強時間を確保しつつ、生活費を稼ぐために学習塾を開いていた。
 
1986年に8回目の挑戦で司法試験に合格。司法修習を修了後、事務所に所属して経験を積み、1992年 に独立する。2003年に事務所を法人化した後、2004年にパートナー制を採用し、事務所名を弁護士法人北村・加藤・佐野法律事務所とした。2011年に立川オフィス(支店)を開設。良質なサービスを提供する事務所として評判を集めている。
 
 
弁護士法人 北村・加藤・佐野法律事務所ホームページ
 
 
 
 
 
(この情報は2014年7月1日現在のものです)
 
 
 
 

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