◆ものづくりの情熱と
復興への思いを込めて
未曽有の震災――東日本大震災が起きた2011年3月11日から、間もなく7年の節目を迎えます。甚大な被害を受けた東北各地。少しずつ賑わいを取り戻しているものの、まだ復興は完全に終わったわけではありません。本当の復興を果たすためには、被災地に寄り添い、震災を風化させないこと、支援を続けることが大切です。
震災時、津波や火災により壊滅的な状況に陥った宮城県の気仙沼。水産業が盛んな港町であり、特にサメの漁獲量日本一として有名です。多くのボランティアや支援によって、フカヒレをはじめとした水産加工業が再び活気を取り戻している中、違った形で気仙沼を「サメの町」として盛り上げるユニークな動きがあります。
日本初となるサメ革小物専門ブランド「Aterier Shark」
兵庫の神戸で生まれたレザーブランド「Aterier Shark(アトリエシャーク)」。名前からもわかる通りサメ革小物を専門に手がけており、世界的に見ても珍しいブランドと言えるでしょう。扱うのは、世界最高品質の気仙沼産の天然サメ革。独特の風合いを持つサメ革の魅力と、職人の優れた加工技術や“ものづくり”の心を伝えたい。そして、阪神淡路大震災で被災し、見事復興を果たした神戸の街から、復興の最中にある気仙沼を応援したい――。こうした思いから生まれたブランド「Aterier Shark」をご紹介します。
サメの漁獲量日本一を誇る宮城県の気仙沼。国内シェアは90%を超え、まさに「サメの町」だ
◆機能的かつ美しい!
希少価値の高いサメ革
日本近海を泳ぐ小型のサメ、ヨシキリザメ
独特のシボがあり、使い込むほどに深みを増す革模様で魅了するサメ革。サメは海の生物であることから、革も耐水性に優れているのはもちろん、陸上の生物の革に比べて筋繊維が密集していて、しなやかで丈夫なのも大きな特長です。
美しく、機能性にも優れた素材―ーサメ革。とはいえ、牛やワニといった皮革に比べると流通が少ないため、目にしたことがないという人もいるかもしれません。
日本国内で、サメ革を加工できるタンナーは2社のみ
日本の熟練の職人技により、美しい模様が際立つサメ革に
世界に約500種いるというサメ。しかし、革として使用できるのは20種ほどと少ないうえに他の動物のように養殖もできない。また、加工においても特別な技術を要するため職人がきわめて少なく、サメ革は希少な素材となっています。そんな中でも特に希少性が高く、世界最高品質と評されるのが、日本海近海を泳ぐヨシキリザメの革です。
「Aterier Shark」のアイテムには、気仙沼産のヨシキリザメの革を使用。革の製造においても、日本の熟練した職人の技術とこだわりが注がれています。例えば、なめし剤や染料は植物由来の天然素材のみを使用。手間も時間もかかる製法ですが、このひと手間により、表面の凹凸模様が強調され、手にしっかりと馴染む美しい革に仕上がるのです。
こうして生まれた天然のサメ革の表情を引き出すため、商品デザインや仕立てなども全て国内で手作業。どの工程においても手間暇を惜しみません。こうして日本の職人魂の粋を集めて完成するのが「Aterier Shark」のアイテムなのです。
◆長く使えるデザインと品質
暮らしに寄り添うサメ革製品
鮮やかな色彩がコーディネートに華を添えるバングル
打ち合わせや試作を重ね、完成したという長財布
「Atelier Shark」では現在、気仙沼の優れた天然サメ革の認知度を上げるべく、クラウドファンディングなどを通じて商品を展開しています。昨年2017年に実施した最初のクラウドファンディングでは、ファッション性の高いバングルや、使い勝手抜群の長財布などを発表。目標金額の3倍以上の額を達成し、話題を集めました。
第2弾となる今回のクラウドファンディングでは、日々の生活をコンパクト&スマートにする機能的なアイテムが登場。パスケースとマネークリップを兼ねたパスウォレットやビジネスシーンで活躍間違いなしのカードケースなど、どれもサメ革本来の美しさが映えるシンプルなデザインとなっています。
丈夫で使い込むほどに表情が豊かになるサメ革だからこそ、長く愛用できる使い勝手の良いアイテムを提案する「Atelier Shark」。人の目に触れたとき、「それ、いいね!」と声がかかる。「これ、サメ革使ってるんだ」と、思わず人に話したくなるような作品たちをコンセプトに、世界中が認めるサメ革専門のレザーブランドを目指し邁進中です。いずれは、気仙沼に工場を建設し、雇用を生むことが目標だとか。
パスケースとマネークリップを組み合わせたパスウォレット
長く愛用できる、シンプルかつスマートなデザイン
収納や取り出しやすさにこだわったカードケース
ビジネスシーンでさりげなく個性を発揮できるアイテム
知る人ぞ知る逸品、気仙沼産のサメ革製品。気になった方は、この機会に手にしてみてはいかがでしょうか。そのアクションが、被災地の復興につながります。「Atelier Shark」の今後の活動にも、ぜひ注目してみてください。
Atelier Shark
ホームページ
https://atelier-shark.com/
挑戦中のクラウドファンディング
https://www.makuake.com/project/atelier-shark02/
(2018年3月30日18:00まで)