畑山　なんと、事故で両足が･･･。それでも、九死に一生を得られたのですね。
 
留岡　ええ。何時間にもおよぶ大きな手術を3回経て１ヶ月半でようやく命の危機を脱することができた、そんな出来事でした。
 
畑山　大変という一言では済まされない体験でしたね。精神的にも、かなり追い詰められたでしょう。
 
留岡　それが、まったくなんです（笑）。もともと深く考えるほうではなく楽観的でしてね。車椅子生活になるとキャンプには行けないので遊び方を変えなければ･･･とそんなことばかり考えていました（笑）。
 
畑山　切り替えが早い！　ポジティブとは、留岡代表のようなお人にこそ当てはまる言葉ですよ。
 
留岡　退院してからも、元の会社に整備工として在籍はしていました。でもやっぱり、事故前とでは働き方が大きく変わってしまいまして。お世話になった会社にご迷惑をおかけしたくないので、退職を決めたんです。
 
畑山　大きな障がいを抱え、お仕事も失って･･･。さすがにご不安だったのではないですか？
 
留岡　不安がなかったと言えば嘘になります（笑）。でも幸い、入院中にいろいろと考える時間がありましたからね。お見舞いに来てくれた方たちにも仕事のヒントをいただいて、「これまでやってきた整備の仕事をできる範囲でやってみよう」と思えたんです。
 
畑山　さすが留岡代表！　“やってみよう”精神を大切に、ご自分でお仕事を始められたわけだ。
 
留岡　最初は、車の整備やドラレコ・カーナビの取り付けなど、一人でできる範囲の仕事をしていました。そのうち、外注で鈑金塗装をお願いしていた業者さんのスタッフが辞めると知りましてね。鈑金塗装にもずっと興味がありましたので、「一緒にやらないか」と声をかけたんです。
 
畑山　その経緯があって、鈑金塗装にも対応されるようになったんですね。まさに鬼に金棒じゃないですか！