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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

高度な技術を持つ専門家 樹護士®が大切な木を守る
参伍捌 代表 小野英亮

 
プロフィール 岡山県出身。幼少期から自然を好む。農業高校を卒業後、公園を管理する財団法人の仕事に従事。その後、造園会社で腕を磨いた後、再び財団法人に戻り、長年勤務した。人と自然が共存できる社会をつくるため、2016年に参伍捌を創業。庭木の剪定や伐採、森林・樹木の管理だけにとどまらず、アーボリスト®として、ツリークライミング®の技術を使った特殊剪定や特殊伐採も手がけている。
 
 
 
樹木の手入れをしたいが重機が入れない。そんな場所でもツリークライミング®や樹護士®(アーボリスト®)などの資格を生かし管理できる特殊技術を有する会社、それが岡山市南区の参伍捌(さごはち)だ。樹木に深い愛情で接する小野英亮代表のポリシーは、むやみに伐採せず可能な限り残すこと。人と自然との共存を心がけた環境イベントも開催し、次世代のアーボリスト®を育てたいと語る小野代表の生きざまに迫った。
 
 
 

ツリークライミング®の技術で樹木を剪定

 
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インタビュアー 亀山つとむ(野球解説者)
亀山 岡山市南区の参伍捌さんは、造園・特殊剪定・特殊伐採・環境イベントなど樹木にかかわる多彩な事業を展開中だそうですね。小野代表のご経歴が気になります。
 
小野 岡山県で生まれ育った私は自然が大好きでした。小学1年生のときには父から「昔、この川は泳ぐことができたんだ」と聞かされて、自分も泳ぎたくなり一人で近所の川の掃除を始めたほどだったんです。やがて、農業高校へ進学しましてね。卒業後は公園を管理する財団法人の仕事に就き、自然の魅力にますます引き込まれていきました。
 
亀山 豊かな環境で生きてきた小野代表。その後も造園のお仕事1本だったのでしょうか。
 
小野 ええ。途中、別の造園会社で腕を磨き、再び財団法人に戻って長年にわたり勤務しました。ロープを使い木に登るツリークライミング®の技術を学ぶため長野県へ何日も通いましてね。そして、人と自然が共存できる社会をつくるため、2016年に当事業所を創業しました。
 
亀山 ちなみに、とてもユニークな屋号の由来を教えていただけますか。
 
小野 これは「三・五・八」という数字のことなんですよ。昔、本を読んでこの三つは誰にとっても縁起が良い数字だと知り、起業するなら社名にしようと決めていました。