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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

海外の著名作家も認めた アクセサリー工具の製作
STAMP WORKS/LONE STAR 代表 小鍛治功

 
プロフィール (こかじ いさお)香川県出身。中学生の頃にシルバーアクセサリーに興味を持ち、高校と大学で金属工芸を学ぶ。卒業後は一般企業に就職し、仕事と並行しながらアクセサリー製作を続けた。のちにアクセサリー用の工具を自作していたところ、同業者からの需要があることを知り、工具の製作を本業とすべく2023年にSTAMP WORKSを開業。同年にはアクセサリーのワークショップLONE STARもオープンした。
 
 
 
奈良県奈良市で、アクセサリー用工具の製作・販売などを行うSTAMP WORKS(スタンプワークス)および、ワークショップのLONE STAR(ローンスター)を運営する小鍛治功代表。一度はアクセサリー職人の道を諦めかけたものの、同業者が使う工具の製作に光明を見出したことで、再びものづくりの道を歩み出したという。海外の著名な作家からも注目される小鍛治代表に、仕事にかける思いについて詳しく聞いた。
 
 
 

アクセサリー用工具の製作などを手がける

 
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インタビュアー 畑山隆則(元ボクシング世界王者)
畑山 奈良市でアクセサリー用工具の製作やシルバーアクセサリーの製作などを手がけるSTAMP WORKS、ワークショップのLONE STARを運営する小鍛治代表にお話をうかがいます。「小鍛治」という名字は珍しいですよね。お聞きしたところ、由緒あるお名前だとか。
 
小鍛治 そうなんです。もとは私の妻の家名でして。妻は、国宝に指定されている日本刀「三日月宗近」の作者・三条宗近の子孫であり、奈良市内で現在も包丁の販売などを行っている「有限会社三條小鍛冶宗近本店」の創業家の出身なんですよ。
 
畑山 ものづくりを生業とする小鍛治代表が、著名な刀工の家系に生まれた奥様と出会われたというのは、運命的なものを感じますね! 小鍛冶代表はもともとアクセサリーに興味があったんですか?
 
小鍛治 私が中学生の頃、クロムハーツなどのシルバーアクセサリーが流行していまして。将来は「こういうものがつくれたらかっこいいだろうな」と純粋な気持ちで、私の出身地の香川県にある伝統工芸や金属工芸を学べる高校に進学したんです。卒業後は大学でさらに金属工芸について学びました。
 
畑山 学生時代を通して、アクセサリー製作について深く学んでこられたんですね。それからどのような経緯で現在に至るのか、より詳しくお聞きしていきましょう!