B+ 仕事を楽しむためのWebマガジン

経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

農業×福祉の相乗効果で 袖ケ浦の地域創生に貢献
一般社団法人ナップ福祉グループ 代表 稲村浩成

 
プロフィール 千葉県出身。大学で建築設計を学び、大学院へ進学後は意匠設計を専攻し修士号を取得。建物のリノベーションについて研究する。学業と並行し、大学在学中に個人事業として建築設計やデザインの仕事を請け負う。大学院卒業後は、地元である千葉県袖ケ浦市で農業を行うとともに、2024年4月に(一社)ナップ福祉グループを設立。人手不足に悩む農家と働き口を探す障がい者をマッチングさせる事業を手がけている。
 
 
 
千葉県袖ケ浦市にて障がい者への就労支援を行う、就労支援B型なっぷ袖ケ浦事業所を運営する一般社団法人ナップ福祉グループ。代表の稲村浩成氏は、人手不足に悩む農家と、就職先を探している障がい者を結びつける取り組みを行っている。豊かな発想力とフットワークの軽さを活かし、農業と福祉という二つの分野を両立させるというアイデアを実現させた稲村代表に、仕事にかける思いを聞いた。
 
 
 
 

古民家を活用した居心地の良い事業所

 
glay-s1top.jpg
インタビュアー 千葉真子(マラソン元日本代表)
千葉 障がい者向けの就労継続支援サービスを行う、就労支援B型なっぷ袖ケ浦事業所を運営する一般社団法人ナップ福祉グループさん。本日は、なっぷの事業所にてお話をうかがいます。とても素敵な日本家屋ですね。てっきりご住居なのかと思いましたよ(笑)。
 
稲村 もともとはこの地域の村長さんの住宅だったんです。今は使用されていないとのことで、お借りして活用させていただいております。外には畑があり、ここで作業や打ち合わせをしているんですよ。
 
千葉 いわゆる就労施設の作業場とは違い、田舎のおじいちゃんおばあちゃんの家のような雰囲気でとても落ち着きますね。なっぷさんでは農作業を中心に就労支援を行っておられるとお聞きしました。
 
稲村 そうなんです。当法人は有機野菜の栽培管理や庭木の伐採補助、薪づくりなど、自然とふれあいながら行う業務に特化した事業所です。ほかにも、雨天や屋内での作業を希望される利用者様向けに、野菜の袋詰や、パソコンの画像編集ソフトを使ったデザインやレイアウトの講習も行っていますよ。
 
千葉 なかなかユニークな取り組みですね。稲村代表がどのようにしてこの事業を始めたのかとても気になります!