矢部　坂巻社長がお仕事をするうえで大切にされているのは、どのようなことでしょうか。
 
坂巻　一番大切に考えているのは、品質です。プロが見て納得できる品質のものが仕上がるまで、徹底的にこだわり抜きます。そのせいで、スタッフには大変な思いをさせることも多々ありますけれどね（笑）。
 
矢部　カーテンって、長く使うものですものね。そのように情熱をかけて一つのカーテンに向き合ってくださるカーテン会社さんは、ほかにないんじゃないかなあ。一般的にはカーテンというと脇役のイメージかもしれません。でも、私にとっては家での重要アイテムなので、坂巻社長のような方に相談できたら安心できるなあと思いました。
 
坂巻　ありがとうございます。最近は、メーカーさんの企業努力のおかげで、さまざまな機能性の高い生地が登場しているんです。防炎・防火に優れた生地や、遮光性・遮熱性を兼ね備えた生地なども人気が出てきていますね。
 
矢部　やはり、生地についても日々勉強をされているんですね。
 
坂巻　ええ。実は、もともと私は生地を扱う会社に勤めていたんです。最初は、インテリア雑誌の記事を書いていましてね。取材を行っているうちファブリックに興味を持ったので、生地メーカーに転職しました。今度は、その生地を縫製して製品をつくりたいとなって、今の仕事に辿り着いたんです。
 
矢部　まるで“生地”に誘われるようにして、現在のお仕事に就かれたんですね。運命的だなぁ。