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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

地域とつながり交流する
心落ち着くB型事業所

 
 
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加納 そうなんですよ。みなさん礼儀正しいですし人を思いやる心があります。私も精神障がいを持つ人に対して怖いイメージを持っていたものの、実際は穏やかな方が多いとわかったんです。その後、自身の人生を見つめ直す機会があり、福祉の世界に飛び込みました。2016年に精神障がいの人が休日に安心して過ごせる場所をつくりたいと「さんでーかふぇ」をオープンし、その屋号をもとに一般社団法人を立ち上げました。
 
濱中 第2の人生として福祉のお仕事を始められたんですね。「ぽこぁぽこ」さんではどういった作業をされているんですか?
 
加納 缶バッチやダスター、米袋のエコバックを作成しています。そのほかにも、畑で農作業をしたり地域の神社やお墓を清掃したりしています。
 
濱中 加納代表が積極的に地域と関わりを持とうという姿勢が伝わってきます。利用者さんも、社会に出ることで自信がつくでしょうね。
 
加納 ええ。地域の人から「お疲れ様」「ありがとう」と声をかけてもらうだけで自信がつきます。私の役目は、障がい者の方が社会と接点を持ち、孤立させない“居場所づくり”をすることだと思っているんです。というのも、障がいを持つと心を閉ざしてしまい社会からも孤立してしまいがちです。だからこそ社会とつながりを持ち、作業を通して自信をつけることは大事なことなんですよ。
 
濱中 まだまだ障がい者の方に寛容な世の中ではないので変わっていってほしいですよ。
 
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加納 おっしゃる通りです。精神障がいは誰にでも起こりうる病気です。だからこそ、もっと障がい者に優しい社会になってほしいと思います。私はそうした社会や地域から障がい者の方に対しての間違ったイメージや偏見をなくしたい。その社会との接点が当所で一歩踏み出せると思い、地域の小学生を体験学習で受け入れているんですよ。
 
濱中 素晴らしい活動ですね。今後の展望も、ぜひうかがいたいです。
 
加納 自分の代で終わりにすると、そこでこれまでのつながりが途絶えてしまいます。ですから、後進にバトンを託して私の活動や思いをつなげていきたいですね。
 
濱中 38年間勤務していた会社を退職し、勇気を出して新たな挑戦をされた加納代表。ぜひ、ここから福祉に理解のある町にしていただき、全国に広がっていかれることを願っています。
 
 
 
「仕事を楽しむ」とは‥
心に嘘をつかず正直でいることです。自分が本当にやりたいと思っている仕事であれば、自然と楽しめますよ。
(加納郁久)
 

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