宍戸　先ほどの相続に関するサポートのお話をお聞きして、私の父であり“エースのジョー”の愛称でも知られた俳優・宍戸錠が2020年に逝去した際のことを思い出しましたよ。実は、父が生前に建てた鉄筋コンクリート造りの立派な屋敷がありまして。しかし、私や兄弟たちには必要のないものでしたので手放そうと思っていたものの、そのための手続きに非常に苦労しました。そのような相続に関する手続きなども、山田社長のような方に相談に乗っていただけたら心強いですね。
 
山田　そう言っていただけるとありがたいですね。ほかにも近年では、全国各地で空き家問題も増加しています。例えば、一人暮らしの高齢者の方が亡くなった際に、お子さんやご親族が別々の地方に移り住んで所在がわからず、本来相続すべき方が不明となってしまった場合に起こり得るケースですね。このような問題に関しても、職人としての視点や経験を活かして対応していきたいと考えています。
 
宍戸　確かに、空き家問題は今後もさらに増えていくでしょう。最近では国や自治体も法制度や条例の改正などで対応しようとしているものの、やはりまだまだ完璧とは言えない状況ですよね。
 
山田　そうですね。しかし、その空き家の現在の権利者がわからないからと言ってそのまま放置していれば、害虫や害獣の温床になってしまう恐れもあります。それに老朽化が進めば、倒壊・崩落して周囲の建物や通行人に被害がおよぶ危険性もあるわけです。そのうえ、この千葉県は太平洋に面していることから、比較的台風の被害を受けやすい地域でもあり、以前の台風では何年も影響が続くほど大きな被害を受けたこともありました。台風の影響で空き家が崩壊し、その瓦礫などが風で飛ばされることで周囲に大きな損害を与えてしまう可能性も考えられますからね。
 
宍戸　本当にその通りだと思いますね。私もよくプライベートで千葉県の海にサーフィンをしにくるんですよ。以前の台風による災害時には、私もお世話になっている地域のみなさんのためにと、被害を受けた家屋の屋根にブルーシートを張る作業を手伝ったことがありました。実際にやってみると、思っていたより難しいんですよね（笑）。