インタビュアー 濱中治(野球解説者)
濱中 香川県高松市にある木田法律事務所さんは、弁護士である木田先生がお父様の一彦先生と一緒に運営されているそうですね。
木田 そうなんです。父は弁護士のキャリアが長く、当事務所は30年以上の歴史があります。私は弁護士資格を取得した後、個人事務所や全国展開の法律事務所での実務経験を経て、現在に至ります。
濱中 木田先生が弁護士を選んだのは、やはりお父様の影響が大きかったのでしょうか?
木田 いえ、実はそうでもなくて(笑)。大学では法学部に在籍していたものの、当初は普通に就職活動をしていました。しかし一般企業で会社勤めをする自分をイメージできず、結局就職先が決まらないまま大学を卒業したんです。
濱中 そんな経緯があったとは驚きです。でも運命の巡り合わせなのか、最終的に弁護士となられたのですね。
丁寧な姿勢で真摯に寄り添う木田法律事務所
木田 ええ。大学卒業後、しばらくしてからロースクールに通い、弁護士資格を取得しました。根底には、困っている人の悩みを解決する、専門性の高い仕事がしたいという思いがあったからかもしれません。
濱中 司法書士や税理士といった士業の中でも、弁護士は特に難易度が高いイメージがあります。そのハードルを越えられたのだから、すごいですよ。
木田 ありがとうございます。ただ実を言うと、弁護士になってからが大変でしたね。最初の頃は、法廷に立っても何を話すべきか見当もつかない有様で。野球界でも、ドラフト会議で指名されて入団した方は、自ら志願したとはいえプロの現場に慣れるまで相当苦労されるのではないでしょうか。