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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

森林の間伐で環境保全 地域の未来を守る林業
茂丸林業 代表 池田茂稔

※営業目的のお電話は固くお断りいたします。
 
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インタビュアー 亀山つとむ(野球解説者)
亀山 島根県出雲市にある茂丸林業さんでは、森林伐採や木材運搬などを行っているとうかがいました。具体的にどのようなお仕事なのでしょうか?
 
池田 素材生産業や木材搬出、針葉樹林の間伐をメインに行っていまして。素材生産は、成長した木を伐採し、丸太に加工して市場や工場に運搬する作業をいいます。間伐は密集した木々の中から一部を伐採して、残った木の成長を促す作業です。どちらの業務も森林の中を明るく保ち、太陽の光を浴びやすくすることで元気な木や植物が育つようにする重要な作業なんですよ。
 
亀山 伐採と聞くと森林破壊のイメージを持つ人も少なくないと思います。しかし、森林の健康を維持するためにも必要不可欠な作業をしていらっしゃるわけだ。
 
池田 ええ。木々が密集した森林では、下草の成長が妨げられてしまいます。畑の野菜も密集していると根の張りが悪く、間延びした野菜が育ってしまいますよね。それと同じで、木々を放置してしまうと森林全体の健康にも影響しますし、山火事や自然災害のリスクも高まってしまうんです。
 
亀山 リスクを軽減するためにも、森林を適切に管理することが大事になってくるということですね。ところで、池田代表の業界歴はどれくらいなのでしょう。
 
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池田 10年以上になります。私の家はもともと祖父の代から林業を生業にしていて、私自身も小さい頃から木の手入れを手伝っていたんです。2014年から本格的に父の仕事を手伝う形で林業に就きました。そこでは森林の大部分を一斉に伐採する皆伐という仕事を中心に担っていましたね。経験を積む中で、間伐にも需要があると感じて独立しました。
 
亀山 林業を営む家で子どもの頃から経験を積んで独立されたと。お仕事の中で心がけていることはありますか?
 
池田 「自然に優しい仕事」をポリシーとして掲げています。そのため、大きな重機を使わずに二酸化炭素の排出を抑えているんです。本当は重機に頼らずに人の手で伐採作業するのが理想なので、取り組むべき課題はまだまだたくさんあると感じているところですね。