B+ 仕事を楽しむためのWebマガジン

経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

被災地復興にも尽力!
解体業から事業を多角化

 

赤字の仕事にも丁寧に向き合い信頼を築く

 
glay-s1top.jpg
濱中 それにしても、3つの事業内容がまったく違うので、立ち上げた経緯が気になります。それを知るためにも、兼本代表のこれまでの歩みを教えていただけますか。
 
兼本 スポーツは野球のほか、柔道やボクシングなどの格闘技に興味があって、いろいろと挑戦してきました。建設業については10代からかかわってきましたし、大手物流会社で長年勤務をしてきた経験もあります。そうしたサラリーマン経験を活かして、自分で事業を始めたいと思うようになり、仲間と3人で、2019年にはなみち建設を設立しました。
 
濱中 10代の頃からというと、この業界には長く携わっているんですね! 独立して仕事はすぐにあったのでしょうか。
 
兼本 実績がなくゼロからのスタートで、初めはとても苦労しましたね。二次下請け、三次下請けで赤字確定のような仕事しかもらえず、しんどかったです。そうした中で、赤字の仕事でも信頼と実績を残すために一つひとつ丁寧に向き合ってきました。仕事に追われて時間はかかったものの、頑張った甲斐があって、徐々に赤字が解消されてプラスに転じてきた感じです。
 
濱中 丁寧な仕事の積み重ねが信頼を得るためには必要だったんでしょうね。そしてその努力の成果が今につながっているのだと思います。対応エリアは広がっているんですか。
 
兼本 はい、今は奈良県や大阪府の仕事もたくさん請け負っていますが、能登半島地震の復旧・復興にかかわる解体工事も変わらないくらい多くなっています。奈良県で初めて震災復興解体工事に従事させていただいた業者として頑張っております。
 
glay-s1top.jpg
濱中 それは素晴らしい! 被災地では未だに作業が進んでいないというじゃないですか。
 
兼本 ええ、石川県内外の業者が作業にあたっていますが、宿泊施設が不足しているため作業が遅れているんです。そうした中で、スタッフと交代で休みをとりながら復興に向けて頑張っているところです。
 
濱中 大変な作業環境の中で、能登の方々のために頑張っておられるわけだ、頭が下がります。