嶋　建設機械の買い取り・販売・輸出・修理などを手がける株式会社彩重機エンジニアリングさん。まずは宮﨑宥名（みやざき ひろな）社長のご経歴から教えていただけますか？
 
宮﨑　学生時代に海外留学を経験し、2014年に建設機械の販売や輸出、レンタルなどを行う会社に就職しました。そこではシンガポールやバングラデシュといった東南アジアの国々で駐在員も務めたんです。その後、地元の熊谷で起業したいという思いが募り、今年2024年5月に独立しました。現在は優秀な整備士と共に、油圧ショベル、ブルドーザー、クレーンなど、さまざまな建設機械を取り扱っています。
 
嶋　広大な敷地に並ぶ重機が圧巻です。順調な滑り出しですね。
 
宮﨑　私が起業できたのは周囲の方々のおかげなんですよ。この仕事で何よりも大事なのは、仕入れ先、販売先の会社やディーラーさんとのつながりです。業界のトレンドや建設機械の入荷状況、海外の情勢などいろいろな情報をいただくことで弊社の経営は成り立っています。そして、私が最も大切にしているのは、お客様に商品の状態を正直にお伝えするなど、嘘のない誠実なお取り引きをすること。欲ばかりかいていると一気に信用を失ってしまいますからね。
 
嶋　目の前の利益にとらわれず、信頼関係を重視する姿勢は素晴らしいですよ！　私も仕事をするうえで関わる方との関係性を大切にしています。お金と信頼の序列は、信頼が上でなければうまくいきません。お金を第一に考えてしまうと、人を傷つけたり関係性が悪くなったりすることも考えられます。信頼を第一に、感謝の気持ちを持って接することを心がけていれば、後から利益が生まれてくると思いますね。ですから、宮﨑社長のお話はとても共感できますよ。将来のビジョンについてはいかがですか？