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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

誠実で丁寧な施工を徹底 成長を続ける塗装業者
NS paint 代表 寒河江法貴

※営業目的のお電話は固くお断りいたします。
 
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インタビュアー 嶋大輔(タレント)
嶋 埼玉県所沢市を中心に関東一円で建築物の外壁や内装といった塗装工事を手がけるNS paint(エヌエスペイント)さん。寒河江法貴(さがえ のりき)代表が塗装業を始めた経緯を教えてください。
 
寒河江 大学在学中にアルバイトで塗装業者に入ったのがきっかけでした。卒業後は地元の塗装会社に入り、その後は先輩のお声がけで別の会社に転職して7~8年ほど経験を積んで独立し、現在に至ります。
 
嶋 長く経験を積まれて独立されたわけだ。当初から起業をお考えでしたか。
 
寒河江 実は、最初から独立しようとは思っていなかったんです。ただ、塗装の仕事を始めてから建築業界にはいろいろな会社があると知りました。例えば、下請けさんへの仲介手数料で儲けようと中抜きをする業者や、施工に詳しくない施主さんを欺くような手抜き工事をする業者。そうしたグレーな会社に雇われる下請けさんも、そうとは知らずに高い費用を支払うお客様も損をしてしまっている。それを目の当たりにしたときにショックを受けましたし、自分は品質の高い仕事で正当に評価されたいと思ったんです。それで独立を決意しました。
 
嶋 業界の悪い習慣を目にして、ご自身がクリーンな会社を立ち上げようと思われたんですね。素晴らしい! でも、お客さんを探すのに苦労したのでは?
 
寒河江 前の会社の元請けさんから「独立するなら仕事を回す」というお言葉もいただくほどに信頼関係が築けていましたし、職人さんや個人的なつながりのお客様を含めた人脈がありましたので、大丈夫でした。現在は元請けさん5社から仕事をいただき、戸建てやマンションの外装、内装塗装を手がけているほか、学校など公共機関からの依頼も受けています。
 
嶋 独立前からつながりがあった方々から、非常に信頼されていたからこそ今があるわけですね。
 
寒河江 目先の利益ばかりでなく赤字覚悟で仕事を請け負うなど、長期的に付き合いたいと思っていただけるように仕事をしてきたのがよかったと思います。たとえ予算的に厳しい仕事でも、しっかりと工程通りにやり切ることで、誠実さを示してきました。
 
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嶋 それってなかなかできないことですよね。でも、わかっていながら苦労を引き受けてくれた人には、報いたいと思うのが人情。お客さんにそう思ってもらえれば、仮にその現場は赤字でも、次に良い仕事を回してもらえる可能性もありますよね。
 
寒河江 ええ。それに加えて、何か問い合わせを受けたら「すぐに、なんでも対応する」ことを大事にしてきた点も、評価され信頼につながったと感じています。今は個人事業主として事業を運営していますが、手伝わせてほしいという下請けさんがたくさんいらっしゃるので、どのような現場にも迅速に対応ができていますよ。