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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

足場からリフォームまで 総合力が強みの施工会社
株式会社F.S.テック 代表取締役 福田サムエル

※営業目的のお電話は固くお断りいたします。
 
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インタビュアー 宍戸開(俳優)
宍戸 埼玉県本庄市に拠点を構える株式会社F.S.(エフエス)テックさん。戸建て住宅やアパートを対象にした仮設足場工事をはじめ、外壁塗装、外構・エクステリア工事、リフォームまでさまざまな工事を手がけているそうですね。福田社長はお父様がブラジルの方だとお聞きしています。
 
福田 はい。私はブラジル人の父と日本人の母の間に生まれました。母はブラジル育ちだったので、父が牧師として来日した際に、ブラジルから日本に働きに来ていた母と出会ったそうです。両親の仕事の関係で4歳の時に一度ブラジルに戻ったものの、再び来日し小学校から高校までは日本で過ごしました。ですから、表現する言葉は日本語のほうが得意なくらいです。ただ、牧師として働く父を手伝っていたので、ポルトガル語も話せます。
 
宍戸 ブラジルはロケでサンパウロや中西部マットグロッソ州に行ったことがありますよ! 食べ物も文化も豊かで、大好きな国の一つです。では、2つの国を知る福田社長が、今の仕事に興味を持ったきっかけはなんでしょうか?
 
福田 働きながら定時制の高校に通うことになり、「どうせ働くのなら将来独立できる業種にしたい」と考えるようになりました。ブラジルでは、自ら家を建てる人が少なくありません。経済的な理由の他、DIYの精神もあるといいますか・・・祖父もそうだったみたいです。ですから私にとっても、建築は身近な存在でした。ちょうど弟が足場の仕事に携わっていたこともあり、まずは工事の資材を負担しない手間請けという形で仕事をスタートしました。徐々に技術が身についた段階で、親方のもとで外構工事も学ぶ機会を得たんです。
 
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宍戸 職人の世界は厳しいと聞きますし、ご苦労も多かったのではないですか?
 
福田 仕事自体は学びも多く、起業の役に立つ内容でした。ただ「契約周りや事務関連をもっとしっかりすれば、大きな仕事になるのに」と感じる部分もあったので、お客様、取引先と信頼関係を結び、契約を含めて丁寧に仕事をしていきたいという思いで独立しました。最初はとにかく私たちの存在を知ってもらいたい一心で、足場事業を中心に仕事の数をこなすところからスタートしましたね。業界内では破格の値段設定で仕事を受け、安くて質の高い業者として認知されるところまで頑張りました。