B+ 仕事を楽しむためのWebマガジン

経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

農家出身の税理士が 税金の悩みをサポート
阿泉貴浩税理士事務所 代表 阿泉貴浩

※営業目的のお電話は固くお断りいたします。
 
プロフィール 埼玉県さいたま市(旧大宮市)出身。土地持ちの農家に生まれ、資産に悩む両親を見て、税金を身近に感じて育つ。大学卒業後は税理士資格の専門学校で社会人を対象とした税理士資格コースの講師職に就いた。30歳で税理士事務所に入り2年間実務経験を積んだのちに外資系法人やコンサルティング会社を経て阿泉貴浩税理士事務所を起業。確定申告業務のほか資産に対する税金の悩み相談など、幅広く顧客をサポートしている。
 
 
 
確定申告の代行だけが税理士の仕事ではない。そう語るのがさいたま市大宮区・阿泉貴浩税理士事務所の阿泉貴浩代表だ。代々続く農家に生まれ、子どもの頃から固定資産税や相続税を身近に感じてきた阿泉代表は中学生で税理士を志したと語る。そして、現在は税金のために大切な資産を売るべきか守るべきか悩む人たちをサポートする相談業務を展開。資産に悩まされない人生を手に入れる、最適な方法を提案している。
 
 
 

税金が身近な環境で育つ

 
glay-s1top.jpg
インタビュアー 阿部桃子(ミス・ユニバース元日本代表)
阿部 さいたま市大宮区の阿泉貴浩税理士事務所さん。税理士として独自のポジションでご活躍中の阿泉代表。まずは、開業までの歩みを教えていただけますか。
 
阿泉 私は農家に生まれ、子どもの頃から税金が身近な存在でした。というのも、先祖代々からの土地で農業を営んでいると、固定資産税や将来の相続税の不安が頭から離れなくなるからです。土地を持っているので傍目からは「裕福だ」と思われたかもしれませんが、実は農業を営めば必ずお金が儲かるわけではありません。毎年の得られる収入より家を維持するための税金支出のほうが多い状況で苦労する両親の姿を見て育ったんです。
 
阿部 なるほど。土地がむしろ負の資産になる可能性があるわけですね。
 
阿泉 おっしゃるとおりです。しかも家族が亡くなると到底払えない額の相続税が家族にのしかかってきます。資産を持っていることが経済的にマイナスになると支えあって生きてきた人の愛情をむしばんでいくことにもなりかねない。税金を払うために大切に維持してきた土地を売らざるを得ない状況になると、家族のつながりもバラバラになってしまうかもしれないですからね。
 
阿部 確かにそうやって考えると、資産があることでつらい思いをするケースも多そうですね。でも、阿泉代表がそのような現実に気付いたのはいつ頃からなのでしょう。
 
阿泉 中学生の頃には税金の存在を意識していました。そして、お金の悩みを円満に解決できる税理士を目指そうと決めたんです。ただ、それは税金に対するネガティブな印象から選んだ道でした。税理士の仕事を通じて社会に貢献し、楽しみながら仕事をしよう! というポジティブな気持ちに変換できたのは大人になってからでしたね。