公務員を経て福祉事業を立ち上げる
足立 私は大学院を卒業し公務員になりました。長年にわたり組織内部の体制改革などを経験する中で、同じ公務員だった近雄太と知り合い、意気投合しました。その中で彼と二人で、「何か後世に残る文化をつくろう。自分たちの力でつくりあげたものを地元の資源になるようにしよう」と事業の立ち上げを決意したんです。そして、「ここからイノベーション」を略した「ここいの」の屋号で2020年に弊社を創業しました。
鶴久 そのときに選択した事業が、なぜ、福祉だったのでしょう。
足立 もともと特別支援学校教諭の免許を持っており、福祉業界とのご縁も深かったため、社会福祉にかかわる仕事がしたいとずっと考えていました。また、近はものづくりに興味を持っていたんです。そこで、これらを組み合わせた事業で地域の資源になることができる組織をつくっていこうと思いました。