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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

本当のおいしさを追求! シンプルな焼菓子専門店
表町焼菓子店 オーナー 福本和広

 
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インタビュアー 亀山つとむ(野球解説者)
亀山 岡山市北区の表町焼菓子店さんにお邪魔しています。店内にはおいしそうな焼き菓子がたくさん並んでいて圧巻ですよ。さっそく福本オーナーのプロフィールや出店のきっかけを教えていただけますか。
 
福本 私の実家は市内にあるケーキハウスを営んでいました。以前は、祖父が1947年に創業したベーカリーを運営していて、父の代から洋菓子店になったんです。私も子どもの頃から、クリスマスなどの繁忙期には店を手伝っていました。ときには、ショーケースを開けて商品を食べてしまうほど、ケーキが大好きだったんですよ。
 
亀山 子どもにとっては夢のような環境の中で、自然と後継ぎの道を選んだのでしょうか。
 
福本 実はそうじゃないんです。兄がいたのでてっきり継いでくれると思い、私は自分の好きなことを見つけるため大学に入学したんですよ。ところが兄が別の仕事に進んだため、店の歴史を終わらせるわけにいかないと悩んだ末に、私は大学を中退しまして。家業を手伝い3代目となりました。
 
亀山 ご家族とお客さんのために見事なご決断を下しましたね。ところで、どうして老舗洋菓子店を継いだ福本オーナーが、新たに焼き菓子専門店を開業したのでしょう。
 
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バナーの香りが濃厚なこだわりのマドレーヌ
福本 家業のケーキハウスでも焼き菓子を販売しているものの、洋菓子店の焼き菓子はケーキのついでに買うものというイメージですよね。でも、専門店を立ち上げれば焼き菓子を主役に抜擢できると考えたんです。そこで15年のキャリアを生かし、2022年7月に当店をオープンしました。岡山県内でパティシエによる焼き菓子専門店は初めてだと思いますよ。
 
亀山 確かに、専門店ならティータイムのお供から贈答品までバラエティ豊かな焼き菓子をラインナップできますね。
 
福本 ええ。当店の営業は金・土・日曜日の三日間で11時から18時まで。おいしさを追求してきた私が焼き上げるフィナンシェやマドレーヌ、カヌレなど豊富な商品をご用意し、着色料は使わず材料にも徹底的にこだわっています。