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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

ぶどうづくりを突き詰め
米・野菜も栽培法に工夫

 
120点を目指す努力が目標達成を可能にする
 
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亀山 一方で、お米もこだわり抜いた栽培方法を取り入れているそうですね。御社の大半の田んぼで醤油の搾り粕などを有機肥料として使い、乳酸菌や酵母菌等を導入しているとうかがいました。
 
竹本 はい。乳酸菌や酵母菌は水をきれいにし、植物がミネラル分をしっかり吸収できるようにしてくれるんですよ。醤油粕は産業廃棄物として捨てられてしまうものを譲っていただいたり買ったりして使っています。発酵済の食物繊維なので、土の栄養分にもってこいなんです。
 
亀山 全国の生産者がエントリーするお米番付で入賞されたこともあると聞きましたよ。そうそうたるベテラン勢を向こうに回して、堂々たる成績ですね。もう、お米については竹本社長の理想の完成形に近いのでは?
 
竹本 いえ、まだまだです。自分の中でこれが正解だと思ってつくっても、いざ結果が出てみると、必ず「もっといい方法があるんじゃないか」と思えてくるんです。お米でもぶどうでも、毎年新しいことにチャレンジをする必要があるし、そのための情報を仕入れるアンテナを張っておくことも大事ですね。だから仲間と農業のグループをつくって、常に新しい刺激を受け入れるようにしています。
 
亀山 プロ野球にも同じことが言えると思いますね。一度いい成績が出ると現状維持でいいと考えがちですけれど、少しずつ成長していないと現状維持にはなりません。バッターも打率2割8分でいいと思っていたらダメで、10割ヒットを打つつもりで努力しないと次がないんです。
 
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竹本 私も社会人になってからずっとテニスをしていて、そのことを思い知りました。100点を目指している限り100点は取れない。120点を目指してやっと100点に届くんですよね。
 
亀山 そんな120点を目指し続ける竹本社長は、今後についてはどんな目標を描いておられるのでしょう。
 
竹本 まずは事業のベースをしっかりさせるため、路地野菜の品種数を増やして、マルシェで販売するなどの新しい試みを行っていくつもりです。その後はハウスでのイチゴ栽培などにもチャレンジしたいと思っています。
 
亀山 竹本社長のしっかりとした計画なら、120%を目標にして本当に達成できると感じましたよ。今後の目覚ましい活躍に期待しています。頑張ってください!
 
 
 
「仕事を楽しむ」とは‥
常に勉強し実践することで、モチベーションを上げています。生産した作物をお客様に「美味しかった!」と喜んでもらうことが、この仕事の一番の楽しみですね。
(竹本昌利)
 
 :: 会社概要 :: 
  ■ 社名 小幸農園株式会社
■ 本社 〒704-8105 岡山県岡山市東区吉原167
■ 事業内容 ぶどうや米の栽培
■ 設立 令和3年1月
■ 従業員数 4名
■ ホームページ https://koyuki-farm.jp/