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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

主戦場は厳しい自然 足場架設の精鋭集団
株式会社青木工業 代表取締役 青木哲也

 
プロフィール 高校卒業後、化粧品会社に就職するも、従事したライン作業の仕事に限界を感じ、19歳のときに、友人が勤務していた足場・鳶の会社に転職。足場架設や橋梁工事の技術を学び、20代後半で独立。2014年には(株)青木工業を設立した。足場の現場工事をする中で、削孔工事の技術を習得し、足場架設と削孔工事をワンストップで行える会社として高く評価されている。【ホームページ
 
 
 
台風や大雨、そして地震など、自然災害が発生しやすい日本は、災害大国とも称される国だ。災害時の復旧工事はもちろん、災害発生時の被害を最小にとどめる工事のためにも、足場架設は欠かせない仕事である。青木哲也代表取締役率いる株式会社青木工業が大切にしているのは「ワンチーム」という合言葉だ。青木社長らは、人々が安全に生活する環境を整えるべく、高度な専門技術で自然の脅威に立ち向かい続けている。
 
 
 

土木事業を支える足場架設という仕事

 
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インタビュアー 鶴久政治(元チェッカーズ)
鶴久 本日は足場架設のスペシャリスト集団、株式会社青木工業さんを率いる青木社長にお話をうかがいます。足場というと、建築現場でよくお見かけするものですよね。
 
青木 おっしゃる通りです。足場というのは、文字通り“足の場所”、つまり“足で踏み、歩ける場所”という意味で、建築工事や高所工事には欠かせないものなんです。ただ、私たちの主戦場は自然の中でして。一般的によく目にする住宅足場ではなくて、法面足場がメインなんですよ。
 
鶴久 法面足場とは初めて聞きました。どのようなものなんでしょうか。
 
青木 法面足場というのは、法面工事で必要な足場のことです。一般の方には法面工事も聞き慣れない言葉ですよね。法面とは、斜面のこと。道路建設や宅地造成などでつくられた人工斜面や、自然斜面が崩れないようにするための工事のことを法面工事といいます。
 
鶴久 自然を相手にする仕事か。とても大変なお仕事だと想像できますよ。
 
青木 土砂崩れが起きたときにいち早く駆け付けて、復旧のために足場をつくる、なんてこともよくありますよ。ほかにも、海上ボーリング調査をするときの足場づくりも私たちの仕事なんです。