土木事業を支える足場架設という仕事
青木 おっしゃる通りです。足場というのは、文字通り“足の場所”、つまり“足で踏み、歩ける場所”という意味で、建築工事や高所工事には欠かせないものなんです。ただ、私たちの主戦場は自然の中でして。一般的によく目にする住宅足場ではなくて、法面足場がメインなんですよ。
鶴久 法面足場とは初めて聞きました。どのようなものなんでしょうか。
青木 法面足場というのは、法面工事で必要な足場のことです。一般の方には法面工事も聞き慣れない言葉ですよね。法面とは、斜面のこと。道路建設や宅地造成などでつくられた人工斜面や、自然斜面が崩れないようにするための工事のことを法面工事といいます。
鶴久 自然を相手にする仕事か。とても大変なお仕事だと想像できますよ。
青木 土砂崩れが起きたときにいち早く駆け付けて、復旧のために足場をつくる、なんてこともよくありますよ。ほかにも、海上ボーリング調査をするときの足場づくりも私たちの仕事なんです。