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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

50年以上の伝統を継ぎ
給食で地域の健康に貢献

 

地域社会の食のインフラを支える重要な仕事

 
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水野 給食や弁当など含めて、1日に何食ほどつくられているのでしょう。
 
四ツ井 すべて合わせると1日1万食ほどですね。弊社には管理栄養士および栄養士が10名以上、調理師は60名以上が在籍しています。皆で力を合わせて、調理はもちろん、献立がマンネリにならないよう、毎月新メニューの開発や地元の食材を取り入れるなど地域性を活かしたメニューづくりにも力を入れているんです。
 
水野 1日1万食とはすごいですね! 四ツ井社長はこの事業を始めて長いのですか?
 
四ツ井 私が代表取締役に就任して20年以上になりますね。もともとは私の父が経営していたんです。私自身もいつか事業を継ぐものだと考え、調理師として働いたり、栄養士の資格も取得したりしました。
 
水野 ご自身でも現場の経験を積んでこられた四ツ井社長が、お仕事の中で掲げるテーマはなんでしょう。
 
四ツ井 それは、この給食業界を、若い人たちが「かっこいい」「働きたい」と思える業界に変革していくことですね。というのも、調理師を目指す人は、例えばホテルやレストランなど、華やかなイメージの職場を希望することが多いと思うんです。
 
水野 確かに給食というと、いわゆる料理人や職人として腕を振るう華やかな活躍とは異なる印象があるかもしれません。それに、学校などで健康や栄養バランスに気を遣ったメニューをつくるのは、裏方的なイメージを抱く人も多いでしょうね。
 
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四ツ井 だからこそ私は、そのような風潮を変えたいんですよ。幼稚園や学校などで、多くの人が給食の恩恵を受けていますよね。育ち盛りの子どもたちの栄養バランスを考慮し、そのうえで毎日飽きないよう多彩なメニューをおいしくつくらないといけないなど、実は要求されるスキルは非常に高いんですよ。
 
水野 しかも、大量調理の性質上、食中毒などが発生しないよう衛生面にも特に気を配らないといけませんからね。
 
四ツ井 おっしゃる通りです。それに、先ほどお話ししたように、一口に給食と言っても学校給食だけでなく、病院や福祉施設の給食もあります。さらに地域によって取り組みもさまざま。そのような事情があまり世間に浸透していない中でも、地域社会の食のインフラを支える重要な仕事であることを広く周知していきたいですね。