インタビュアー 嶋大輔（タレント）
平田 私は飼っていたハムスターが亡くなった時に、訪問火葬で天に送りました。すると、つらかった気持ちを整理できて心が救われたんです。2頭目のハムスターが亡くなった時も同じ方が訪問火葬してくださいました。その方がこの仕事に誘ってくれたことをきっかけに始めたんです。そして、3年の間に約4000件の訪問火葬を手がけて独立しました。
嶋 私もトイ・プードルとシーズーを飼っていますから、ペットが旅立った時のつらさや見送ることの大切さは身に沁みています。こちらでは、どのような訪問火葬を手がけているのでしょう？
平田 専用の火葬車でお客様のご自宅や近隣の駐車場、思い出の公園などご指定の場所にうかがって、動物葬祭ディレクターの私が真心を込めてペットを火葬します。対応エリアは神奈川県全域です。火葬車は音や匂い、煙が出ない特別仕様なのでご安心ください。ペットも小鳥やトカゲ、ウサギ、猫、犬などさまざまな種類に対応しています。
嶋 とても厳粛なお仕事の中で、平田代表が大事にしていることを知りたいです。
平田 二度とやり直しができない火葬では、絶対に雑なところがあってはなりません。ですから私は、最初にお客様からペットの名前をお聞きして、終始、ご遺体に話しかけながら丁寧に火葬を進めます。実はこれができない業者も多いんです。ペットとの絆は火葬した後も紡ぎ続けるもの。ピースフルページという屋号も、「これが最後のページではない」という愛するペットへの思いを込めているんです。
嶋 飼い主さんにもペットにも寄り添うこと。これが平田代表の信念というわけですね。
嶋 ご自身が家族同様のペットを見送った当事者である、平田代表の火葬なら何も心配ありません。これからも、飼い主さんが一歩先に踏み出すお手伝いを続けてください！
「仕事を楽しむ」とは‥
仕事柄、楽しむという言葉を使うのは少し違うかもしれません。悲しみのやり場がなく泣いたり怒ったりして来られるお客様が、帰りには笑顔になっているんです。とてもやりがいを感じますし、お客様から「ありがとう」という言葉をいただけると嬉しいですね。
（平田康之）
