地域のお母さんのようなセラピスト
杉野 私は工業高校を卒業した後に油圧機器の設計の仕事に就いたんです。ただ、結婚を機に退職し、子どもを育てるうちに美容に興味が湧きました。そこで専門学校に通って整体、カイロプラクティックの資格を取得し、病院に勤め臨床経験を積みました。その後も運動療法、東洋医学、スポーツトレーナーなどのノウハウを学び、カウンセラーや介護の資格を取得しまして。1990年頃にセラピストに転身したんです。
狩野 「ムートノート」と読む店名の由来も教えていただけますか。
杉野 これは私の名前である智子の「智」をアルファベットにして並び替え、「手で施術する」という意味を加えた造語です。機械に頼らないオールハンドの施術にこだわっているんですよ。
狩野 なるほど。mootnote.さんはエステサロンでありつつ、美容だけでなく健康にもアプローチするというポリシーが一番の特徴のようですね。
杉野 ええ。人間は見た目が美しくなると心が元気になり、心が元気になれば体も元気になると思っています。そのすべてをサポートするためにたくさんの資格を取ったんです。
狩野 お客さんのためを思っておられるのが伝わってきますよ。きっとプライベートの悩みも安心して打ち明けられるでしょう。
杉野 ご要望に応じて施術前にカウンセリングをすることもよくあります。私は、セラピストというより地域のお母さんのような存在になっているのかもしれないです(笑)。