花束やバルーンギフト、スタンド花など、フラワーショップとして幅広い業務を手がける兵庫県西宮市のなみ花壇。代表を務めるのはフローリストの原帆波氏だ。花に携わる仕事がしたいと厳しい修業を乗り越えて独立した原代表は、グループ会社である葬儀社、矢野葬祭株式会社の祭壇も任されている、確かな腕とセンスを持つ人物。花のサブスクやネット販売など、さらなる事業の強化を目指す同氏に仕事への思いややりがいをうかがった。
母親の影響でフローリストを志す
原 私の母がお花が好きで、小さい頃からお花に囲まれて育ってきました。その影響で、自然と自分でお花屋さんを経営したいと思うようになったんです。一度社会人経験を積もうと携帯ショップに勤め、その後は大手フラワーショップに就職しました。その会社はスタンド花やお花とバルーンを組み合わせたバルーンスタンドに特化していて、バルーンギフトなどを中心に一からノウハウを積み、あらゆる経験をさせていただきましたね。
石黒 大手さんでしっかりとご経験を積まれたんですね。亀上社長との出会いも気になります。
原 ちょうど独立を考えていたときに、共通の知人を通して亀上社長と知り合いまして。「花を勉強したいならうちにおいで」と誘ってくださったんです。それで矢野葬祭株式会社に入社して、葬儀用生花祭壇を任されることになりました。そこで3年ほど経験を積ませていただき、なみ花壇として独立した流れになります。