プロフィール 福島県出身。都内のLPガス工事・販売業および水廻りのリフォームを手がける会社で5年間修業を積む。その後、地元に戻って上下水道設備工事会社で4年経験を積み、父親が1984年に創業した(有)矢吹燃料に転職。会社を引き継ぐ。地域に密着しながら、家庭用燃料の販売や住宅設備機器の販売・施工などを手がけるほか、シニア向け新サービスにも着手している。【ホームページ】
「お茶飲み友だちのような関係性で、地域高齢者のお困りごとを手助けしていきたい」有限会社矢吹燃料の矢吹周一郎代表取締役はそう熱く語ってくれた。祖父の代から地域に根付いた会社を営み、家庭用燃料やお米の販売など、生活に欠かせない必需品を扱ってきた家系だ。時代とともに柔軟に事業内容を進化させつつ、顧客第一主義は変わらず首尾一貫している。高齢化が進む地域での次の一手、シニア向け新サービスで社会貢献に挑む。
祖父の代から地域に寄り添う会社方針
矢吹 そうですね。創業者である父親から家業を継いだ流れではあるものの、実は祖父が地元で起業した会社を父と父の兄で分社化させたので、祖父の代からカウントすると実質私で3代目ということになりますね(笑)。
宮地 いやぁ、そんなに伝統があるとは驚きました! 長きにわたって地域の方々の生活を支えてきた地域密着型の会社として、地元の方々にとってはなくてはならない存在ですね!
矢吹 そうだと嬉しいですね。「1本の灯油と一緒に笑顔も届けたい」という創業時の父の思いは、私の代になっても受け継がれています。
宮地 素晴らしいです! ただ、時代の流れとともにお客様のニーズも変わりますから、事業内容も変化していきませんか?
矢吹 それはあります。父の代ではガス・灯油・お米の販売などを主な事業としていましたが、今は上下水道工事・水廻りのリフォームなどのご依頼が多いですね。
宮地 なるほど。東北は大きな震災もあったので、水というインフラ確保にも納得がいきます!