大倉　例えば、壁などの表面をわざと色あせたように見せる技術です。真新しい木材を年季の入ったような色にしたり、金属がサビたような加工をしたりして、アンティーク風の雰囲気を出すことができるんですよ。
 
矢部　なるほど！　あえてビンテージ感のある趣にすることで、経年変化した渋い味わいを出すわけですね。
 
大倉　おっしゃる通りです。この技術は、遊園地やテーマパークなどでも使われているんですよ。樹脂などでつくられた壁や置物に塗装を施すことで、本物の岩やレンガのように見せたり、まるで昔にタイムスリップしたかのような古びた建物を再現したりできます。これまで積んできた経験を活かしながら、私が持っている塗装技術を存分に応用してより幅広い分野でも役立てていきたいと思います！　
 
矢部　素晴らしいですね！　今日のお話から、大倉社長がこのお仕事を心から楽しんでいることがすごく伝わってきました。やはり好きなことを仕事にできているというのは、あらためて、とても幸せなことなんだと気付かされましたよ。これからもその気持ちを大切に、頑張ってくださいね！