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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

チーム一丸で取り組む
ワンストップ建築工事

 

職人を上手にリードする現場のキャッチャー

 
狩野 コミュニケーションを重視し、職人さんと信頼関係を構築してきた米川社長。現在も現場監督として、さまざまな工程を担う職人さんを一つのチームに結束しているんですよね? 職人さんというと、皆さん技術にプライドを持っているでしょうし、年齢もバラバラであろう方々をまとめるのは大変そうです。
 
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米川 職人さんは自身の技術と経験をもとに最適だと思った方法を提案してくれるものの、こちらでコストも時間もかからないやり方を思い付くことがあるので、そのときはどう言おうか葛藤しますね(笑)。そういうときこそ、これまで通りコミュニケーションを大事にし、丁寧にこちらの思いを伝えて納得してもらうようにしています。現場は決して一人で完了できるものではないので、多くいる職人さんたちを上手にまとめ、いかに効率良く、気持ち良く作業をしてもらうかを考えるのが私の仕事です。
 
狩野 そういう前向きなディスカッションができる関係性って、すごく大事ですよね。例えば投手は、捕手の要求する球種に首を縦に振らず、自分がこれだと思った球種で勝負することがあります。でも捕手が投手より後輩だったり立場が下だったりすると、その要求に反した理由を聞きたくても、遠慮して聞けないということが少なくありません。だから、お互いに意見を言い合える米川社長と職人さんの間柄は、すごく理想的に感じられますよ。
 
米川 ありがとうございます。実は私も高校まで捕手として野球に打ち込んでいたんですよ。職人さんとの関係はそれこそバッテリーのようで、いわば投手である職人さんに気持ち良く、かつ納得して働いてもらえるよう導く捕手が、私たち現場監督だと思っています。
 
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狩野 捕手が扇の要なら、現場監督は現場の要といえますね! お客さんに対する米川流コミュニケーションのコツも教えてください。
 
米川 やはり、じっくりとお話をうかがうことでしょうか。そのうえで、お客様のイメージを100%で実現するのが困難だと感じたときは、ちゃんと「できない」とお伝えしますよ。プロとして、のちにお客様が不利益をこうむるようなご提案はできないので、YES・NOをきちんと伝えることも大事だと思っています。
 
狩野 私も数年前に家を建てたとき、家づくりはすべてが思い通りにいくわけではないんだと悟りましたよ(笑)。私の場合、家に邪魔な柱があったので、どうにかしてほしいと頼んだところ、「それがなかったら家が倒れますよ」とのことでした(笑)。でもはっきりとそう言ってくれたからこそ、安全に暮らすことができているので、ありがたいです。