長期に使える中古鉄パイプをどこよりも安く
澤田 はい。この分野で中古メインの会社は珍しいと思います。関東における競合はほんの数社ですね。型枠資材とは、マンションやビルを建てる際、コンクリートを流し込む型枠が崩れてしまわないよう、外側から固定するのに使う鉄パイプなどを指します。
石黒 ふむふむ。工事中の建設現場を通りがかったとき、見かけた気がしてきました。きっとたくさん使うものなんでしょうね。
澤田 ええ、1つの現場に数千本単位で必要ですし、長さも1mや3mとまちまちで、形状にも種類があります。コンクリートを流し終わって型枠の用がすんだら、すぐにばらすんですよ。そして、当然ほかの現場でも使い回しができます。
石黒 そうか、わかりました! だから中古品にも価値が出てくるんだ。
澤田 その通りです。新品の鉄パイプを1回使ったら2回目からは中古になりますが、2回が100回になっても資材としての品質は落ちません。20年、30年と使っていくことも可能なので、今まで保有していたパイプを少し減らしたいから下取りしてほしいとか、新品を購入する際に古くなった資材を下取りしてほしいとか、さまざまな事情で売却をお考えのケースが出てきます。一方で、これから事業を始めたいから型枠資材がほしいけれど新品は高くて買えない事業者さんもいるので、売りたい人と買いたい人、双方を取り持つビジネスが成立するわけです。