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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

足立区に寄り添い51年
安心と満足の不動産業

 

仲介業は売り手と買い手の仲人役

 
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吉井 不動産業といってもさまざまなスタイルがある中、こちらは賃貸業をメインに展開されているそうですね。
 
吉田 最初の頃は不動産売買の仲介が中心でした。やがて地主や家主の方々からいろいろな相談を受ける中で物件の管理も任せていただくようになり、1975年頃からアパートやマンション・駐車場の賃貸管理業を始めたんです。
 
吉井 今は、どれくらいの物件を管理されているのでしょう?
 
吉田 自社物件25棟と1500戸ほどの賃貸物件を管理しています。
 
吉井 わーっ、自社物件がたくさん! 私は物件を見るのが大好きなので興味津々です(笑)。自分の家を探すときも、大手やフランチャイズ展開している会社ではなく、必ず地域に根付いている不動産屋さんに行くんですよ。
 
吉田 なかなか通ですね(笑)。弊社は地元の不動産店しか知らないような物件も扱っていますし、何といっても地域のことを知り尽くしていますから、ぜひ頼りにしていただきたいです。
 
吉井 実は私、不動産会社でアルバイトをしたことがあるんです。家族で経営しているような地域密着型の会社で、管理している物件を清掃したり、部屋の写真を撮ったり、間取り図を描かせてもらったりしていました。
 
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吉田 そうでしたか! 部屋の写真はできるだけよく見えるように、でも嘘にならないように撮らないといけないんですよね(笑)。
 
吉井 絶妙なバランスが大事ですね(笑)。アルバイトをしてみて、不動産業の大変さを知りました。大家さんとお客さんの間に入って、それぞれの意見や希望を聞き入れながら調整していくのは本当に難しいと実感しました。
 
吉田 吉井さんに共感していただけて嬉しいですよ。仲介業は、売り手と買い手の仲人です。いくら利益が多くても建て売りはしないというのが、父から受け継いだポリシーなんです。そこに徹してきたからこそ、今があるのかもしれません。仲介には仕入れがない分、リスクもありませんからね。
 
吉井 素敵です。お父様の教えを引き継いで、地主さんとの関係を大事にしていらっしゃるのですね。
 
吉田 人とのつながりが希薄になっている今だからこそ、地主さんと信頼関係を築くことがとても重要だと思っています。父の代の地主さんたちも今は二代目の方々に受け継がれていて、二代目同士、コミュニケーションを密にしているところです。その一環で、地元の集まりや街おこしの活動にも積極的に参加していましてね。所属している西新井消防団第八分団が、足立区初の2018年開催の東京都消防操法大会都大会優勝に貢献できたことは、ちょっとした自慢です(笑)。