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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

専門知識と清廉な心で
現場や会場の安全を守る

 

現場の印象と自分の命を守るのも大事な仕事

 
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矢部 白石社長は警備業界に入る前は何をされていたのですか?
 
白石 道路工事の会社に勤めていました。つまり、警備員の手配をお願いする側の立場にいたんです。そこから警備業界に入ったのは2001年のことで、ITが得意だったこともあり、業務のデジタル化を推進する役割として誘われて入社しました。
 
矢部 ということは、そこから現在まで約20年のキャリアを築いてこられたんですね。警備の仕事をするうえで大切にしていることは何でしょう。
 
白石 2つあります。1つは、「警備員は現場や会場の顔である」という意識ですね。工事現場の職人さんやイベント会場のスタッフさんより、我々警備員のほうが通行者や来場者と接する機会は多いんです。だから私たちの対応次第で、その現場や会場の印象が変わってしまうんですよ。
 
矢部 そこまでプロ意識を持って対応してくださると、施工会社やイベント主催者もありがたいでしょうね! では、もう1つは?
 
白石 「命を大事にすること」です。これもスタッフに最初に伝えることですね。「あなたが一番安全でなければ、現場で作業している人も安心できない。あなたが安全に警備することが現場や歩行者、通行車両の安心につながる」と教えています。
 
矢部 身を挺して守ったとしても、自分の命を落としてしまうようでは駄目だということですね。
 
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白石 その通りです。実は道路工事会社時代、こちらの指示と違う場所に立つ警備員が多いなと感じることがありました。でもそれは、私の指示したのが、「何かあった際に退避するスペースがない」場所だったんです。今にして思えば、自らの安全も考えて行動されていた優れた警備員さんだったんだと思いますね。
 
矢部 そういう自己判断も危機管理の知識や勉強の機会がないと判断できませんよね。白石社長が資格取得などに注力するのは、そのような意味もあるんですね。
 
白石 はい。社員200人にその家族も含めると600人、700人。その人生を背負っていると私は考えています。社員という会社の宝を守るために、これからも頑張りたいですね。
 
矢部 今日は警備業に対する価値観が変わりました。とてもプロフェッショナルな仕事だと知り、胸を打たれましたね。私たちはもっと警備スタッフさんに感謝しないといけませんよ。そのためにも、多くの人に警備業のことを知ってもらいたいなと思います!
 
 
 
「仕事を楽しむ」とは‥
気負いしないことです。人生はなるようにしかなりません。でも、なるようにするために努力することが仕事を楽しむ秘訣ですね。周囲との絆を大切にすることで、一人では達成できないような目標に取り組むのも、楽しみの一つです。
(白石仁規)
 
 :: 会社概要 :: 
  ■ 社名 株式会社日本建設警備
■ 本社 〒121-0815 東京都足立区島根3-8-1 山一ビル4F
■ 事業内容 交通誘導・雑踏警備業務/施設常駐警備/鉄道沿線保安警備
■ 設立 平成19年2月
■ 従業員数 220名
■ 主な取引先 大手ゼネコン
■ ホームページ http://www.nihonkensetsukeibi.co.jp