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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

明日やろうはバカやろう
使命抱き製造業を下支え

 

「明日やろうはバカやろう」の精神が原動力

 
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吉井 「やっぱりこの仕事が好きだ!」と気付いたとおっしゃいましたね。どん底を経験したことで、他にどんなものを得ましたか?
 
鈴木 1人での行動に限界があると知ったことで、周囲の方に感謝するようになりましたね。また、仕事への考え方も変化しました。「成功と失敗の確率は半々かもしれない。だからといって投げやりにならず、1%でも良い方向に持っていけるように頑張るものなんだ」と意識するようになったんです。
 
吉井 常に最善を尽くすという姿勢って、どんな仕事にも重要ですよね。
 
鈴木 弊社のような小さな規模の会社では特に大切です。現在、弊社では大手企業が請け負うような仕事も受注していまして。それは、高難易度の案件も断らず、会社が一丸となって最善を尽くす姿勢が認められた結果だと思います。
 
吉井 どんな依頼にも正面からぶつかる職人魂と、その案件を確実にこなす技術と自信を持っていることが、クライアントからの信頼につながっているのでしょう。何より、一丸となれる会社であるところが素晴らしいですよ。
 
鈴木 嬉しいことに、営業部門だけでなく加工部門でも、他会社で工場長を務めていた人など、優秀なスタッフが集まってくれています。そして、スタッフたちの協力なくしては、これほど、ものづくりをとことん追求できていません。だから私も経営者として、利益をどんどん還元していきたいと考えているんです。
 
吉井 それはスタッフの方のモチベーションが高まりますよ。一方、鈴木社長ご自身の原動力は何でしょうか?
 
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きれいに陳列された部品の数々
鈴木 「明日やろうはバカやろう」の精神です。目の前のことを先延ばしにせず、今やれば、明日は他のことをする余白ができます。すると、クライアント様から緊急の案件があった際に対応することも可能になりますよね。だから私は、「SOSがあったら、ぜひ私たちを使ってください」と、よくクライアント様に伝えているんです。
 
吉井 メーカーの駆け込み寺的存在なんですね。今のお話から、鈴木社長は難しい案件のほうが燃える方なのかなって思いました。
 
鈴木 おっしゃるとおりかもしれません。ただ、その難しい案件を取って来るのも、営業部門が我々製造畑の人間を信じてのことです。その期待を思えば、こちらも自然と「やるしかない」と思いますよね。
 
吉井 社内間での信頼関係もうかがえますね。営業部門と製造部門がそれぞれ車輪となってうまく回っているところが、明日香モデル工業さんの大きな強みに感じます。