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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

 
プロフィール (たかむら ふじお)長崎県出身。17歳のときに鉄筋工事の世界に飛び込み、20歳で一人親方として独立し様々な現場で経験を積む。2016年に、鉄筋の仕事からさらに事業を広げること、スタッフに安定した給料を払い社会保険に加入させることを目的に法人化。高村建設工業(株)を設立した。スタッフ一人ひとりに合った仕事の役割を考え、人材育成にも力を注いでいる。【ホームページ
 
 
 
近畿一円で鉄筋・土木などの各種工事を手がける高村建設工業株式会社。代表取締役の高村藤朗氏は、17歳からこの道一筋に歩んできた。職人の待遇を改善し、さらなる飛躍を遂げるため2016年に法人化。豊富な経験と職人同士のつながりをもとに、チームワークを高めて仕事に挑んでいる。「自分が成長すれば稼げる」という建設業の魅力や、人を生かすためのコミュニケーション術についてじっくりと話をうかがった。
 
 
 

法人化によって職人の待遇を改善

 
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インタビュアー 山本隆弘(元バレーボール選手)
山本 京都府宇治市を拠点に、近畿一円で鉄筋・土木・外構・設備工事を手がける高村建設工業さん。住宅・マンション・ビルなど建物の種類は問わないそうですね。それなら、建築物を一棟まるごと建てられるのではないでしょうか。
 
高村 はい、可能ですよ(笑)。専門外の工事でも、協力してくれる仲間の業者さんがいますから、様々な工事に対応することができるんです。
 
山本 それは頼もしいお言葉ですね! 御社は2016年の設立で、それまでは高村社長が一人親方としてお仕事を続けていたとうかがいました。法人化したきっかけを教えていただけますか。
 
高村 私は、17歳のときから鉄筋工事の職人を続けています。いずれ会社を立ち上げたいという思いはずっと持っていましたね。2016年に、鉄筋の仕事からさらに事業を広げようと法人を設立しました。また、安定した給料を払い社会保険にも加入させるなど、職人の待遇を改善する意図もあったのです。
 
山本 一緒に働く仲間のことを考えての法人化だったのですね。鉄筋工事のお仕事は、どこが高村社長の生き方に合ったのでしょうか。
 
高村 職人の世界は、自分が成長すればそれだけ稼ぐことができる実力主義ですからね。そこが私にはぴったりだったと思います。20歳のときには一人親方として活動を始めることができました。