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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

 
プロフィール 東京都出身。アパレル関連の学校を卒業して様々な職業を経験した後、アルバイトで始めた引越の仕事に目覚め、2008年にIPU引越センターの運営元であるIPUコーポレーション(株)を設立した。サービスの質の低下を招きやすい業界の低価格競争とは一線を引き、現在は不動産会社やハウスメーカーからの紹介に絞った引越サービスを展開している。【ホームページ
 
 
 
人海戦術、体力勝負の力仕事――。こうした旧来の引越業のイメージを覆し、経験豊富なプロフェッショナルだけの少数精鋭による、質の高い引越サービスを展開しているIPUコーポレーション株式会社。単なる運送業の枠を踏み越え、家財の仕分け・荷づくりから新居での家具・家電の据え付けまで、決して妥協しない顧客本位の仕事を貫いているC.E.O松本史考氏に、仲間とつくり上げてきたIPUプライドの神髄をうかがった。
 
 
 

理想の引越サービスを目指して会社設立

 
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インタビュアー 城彰二(サッカー元日本代表)
 IPUコーポレーションさんは不動産専門の引越しサービスの会社とうかがいました。2008年の創業だそうですね。松本社長は引越業界に入ってもう長いんですか?
 
松本 起業前に、ある引越会社の従業員として9年ぐらい勤めていたので、通算すると15年以上になります。でもこの業界一筋かというとそんなことはなくて、アパレルの学校を出て働き始めた若い時分は、随分いろいろなことをやりました。
 
 ほぅ、例えばどのようなお仕事を? 差支えなければ、お聞かせください。
 
松本 最初は編集プロダクション、次が建築関連の商社といった調子で、知り合いの紹介を通じ、様々な業種を経験しました。そうこうするうちに引越会社の社長から手伝ってほしいと頼まれ、そこでアルバイトを始めたのが引越業との出合いです。今のような営業や管理の役割ではなく、重い荷物を運ぶ、まさに“引越屋さん”の仕事でしたね。