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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

 
プロフィール 埼玉県出身。大学卒業後、精密電子機器メーカーに就職し、営業職と企画職を6年ずつ経験。同社が買収されたことに伴い、新天地での活躍を求めて人材サービス業界に転身。その後、ミスミグループで経営を学び、再び医療系に特化した人材サービス業界へ舞い戻る。そこで6年間、執行役員としての立場で経験を積む中、独自のビジネス観を持つようになり、かつての上司の勧めで2015年に起業を果たした。【ホームページ
 
 
 
2015年に労働安全衛生法が改正され、50人を超える事業所全てに「ストレスチェック」が義務づけられた。中小企業においては、労働人口が減る昨今、労働者のヘルスケアは必須となりつつある。プライマリー・アシスト株式会社ではそうした企業に対し、産業医・保健師を紹介・派遣する事業を手がける他、企業の健康管理全般の支援を目指す。労働力の生産性が企業の戦力を左右する現代だけに、多くの企業から注目を集めている。
 
 
 

医療人材業界への熱き思いを胸に起業を決意

 
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インタビュアー 三浦淳寛(サッカー元日本代表)
三浦 御社では医療を中心とした人材サービス事業を手がけておられるそうですね。石山社長は前職でも人材サービス事業に携わっていたのですか?
 
石山 はい。大手上場企業などの構造改革に伴う従業員への雇用支援を行う会社と、医療系の人材サービス事業を手がける会社で、トータル11年の経験があります。
 
三浦 長い間、人材サービス事業に貢献されてきたんですね。起業のきっかけは何だったのでしょう。
 
石山 かつて勤めていた人材サービス会社の社長の一言がきっかけでした。2015年のとある日、人材業界の展望やそれに対する私の考えなどについて熱く話をさせていただく機会があり、その際にいただいた「だったら、自分で会社を興してはどうだ!」というお言葉が、起業のきっかけとなったのです。もともとトップに立つよりも参謀としてトップを支えるのが好きな性格ですので、今回の決断に自分でも驚いています。三浦さんは、サッカーを通じてトップに立つ機会が多かったと思いますが、リーダーとしての理想像については、どのようなお考えをお持ちでしょうか?
 
三浦 僕も先頃、日本サッカー協会公認の指導者ライセンスS級を取得したところです。実は、今後トップに立つ可能性があるとなって思い返した監督がいます。現役の頃、試合に出られなくて練習にも身が入っていない選手がいたのですが、当時の監督が励ましの手紙を書いたことによって、積極的に練習をするようになったんです。そしてシーズン最後の試合でその選手が結果を残し、監督はみんなの前で褒め称えました。彼だけではなく、他の選手もやる気が出た瞬間でしたね。そういう、“良いタイミング”で正しい言葉を選択できる指導者になりたいと思っています。