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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

 
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インタビュアー 城彰二(サッカー元日本代表)
城 スープカレー専門店の南葉亭さん。ぼくも先ほどそのスープカレーなるものを初めて食べさせていただきました。おいしいですよね! 味わいが深くって、感動しました。カレーとは別の食べ物と言っていいですよね。
 
藤原 ありがとうございます。私もカレーをつくっているという感覚はなく、スープカレーという別のジャンルの料理をつくっているつもりです(笑)。
 
城 野菜がまた、おいしいんですよ。ごろっと切られた野菜から十分に甘みが引き出されています。産地にもこだわってらっしゃるんじゃないですか?
 
藤原 そうです、野菜がおいしいスープカレーにしたくて、地元三浦半島はもちろん、九州や北海道の生産者さんのところへ出向いて選んでいます。使う量は、煮込む前で1人前320g。野菜たっぷりの、とても体によい、ヘルシーなカレーなんです。また、お米は宮城から取り寄せ、スープカレーとマッチするようオイルを入れて炊いています。
 
城 産地も料理の仕方もこだわってるんだ。こんなに余韻も深くてどんどん食べられるなんて、衝撃的ですよ。
 
藤原 私も札幌の職人がつくるこのスープカレーを初めて食べた時は、今日の城さんと同じくらい感動しました。それで「これは自分がやるべきだ」と思って、つくり方を一から教わったんです。
 
城 修業は、どこでされたのですか?
 
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食材とレシピにこだわってつくるスープカレーは絶品だ
藤原 七里ヶ浜の老舗カレー店です。実は私は、飲食業界に入る前はデスクワークだったんです。でも、学生時代に飲食店のアルバイトで経験した「お客さんに満足してもらう」という喜びが忘れられず、30歳で飲食業界に転職したんですね。七里ケ浜では10年修業して、大手飲食チェーンでも同じく10年ほど経験を積みました。その後で南葉亭に入った当初はシェフとしてでしたが、それでは仕事に対する責任を全うできないと感じ、今はオーナーとしてこの店を運営しています。
 
城 その覚悟、お見事です。