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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

お客様が真に望む葬儀を提供
縁と心と感謝をつなぐ葬祭業

 
 
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名高 お客様はありがたいですが、ご自分の首を絞めてしまう恐れはありませんか?
 
杉渕 もちろん、企業である限り損失を出すわけにはいきませんが、逆に言えば損失さえ出なければ価格を下げてもいいわけです。一生懸命葬儀を執り行い、故人様を無事お送りし、ご家族を心から安心させて差し上げて、でも最初の見積もりに上乗せされない。そんな葬儀を続けていけば、報酬は後からついてくると考えています。私が何よりも気にかけているのは、「縁」 と 「心」 と 「感謝」 なんです。
 
名高 なるほど。お客様から依頼の電話がかかってくる、それが既に 「縁」 ですからね。
 
杉渕 はい。さらに 「縁」 とは、お客様と私どもとの 「心」 の結びつきです。そして、「感謝」 はあらゆる物事への感謝、特にお亡くなりになった方への感謝です。故人がお亡くなりになったことで、我々が 「ご縁」 をいただけるわけですから。
 
名高 お亡くなりになった方との 「ご縁」 というのは、一般的な人と人との 「縁」 とは違うニュアンスがありますね。黄泉の国に旅立たれる前の最期の 「ご縁」 は、特別なものだと思います。

 

艱難の世代を見送ることに
縁を感じ、日々感謝する

 
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杉渕 特に、いまお亡くなりになる方は、戦中・戦後の混乱期の日本を背負ってこられた方々が多いですよね。私の世代は戦後十数年たち、平和と繁栄の中でぬくぬくと育ててもらいましたから、その皆さんを送って差し上げられるのは素晴らしいことだと感じています。
 ですので、今は利益優先ではなく、「この葬儀屋さんに頼めば、費用も安くていいお葬式にしてくれる」 という評判をまず根付かせたいと考えています。そして、私より世代が上の、とても苦労された方々、苦しんだ方々をお送りするご縁がいただければ嬉しいですね。
 
名高 深いお話です・・・。最後に、この仕事にどんな信念をお持ちかお聞かせください。
 
杉渕 「慣れない」 ことが大切だと思います。20数年この仕事をしてきましたが、「慣れてはいけない」 と自分に言い聞かせています。葬儀社は自分たちの要領で仕事をしてはいけない、お金をいただいてはいけない、と。
 
名高 ああ、素晴らしいですね。一つ一つのご葬儀、一人一人のお客様や故人との出会いを大切にし、常に新鮮な気持ちで仕事をされるということですね。
 
杉渕 はい。常に 「感謝」 と 「心」 をこめて、仕事をさせていただいておりますので、「縁」 を感じていただけた皆様はぜひお声がけください。
 
 
 
 :: 会社概要 :: 
  ■ 社名株式会社 セレモの森
 ■ 本社〒184-0004 東京都小金井市本町2-19-21
 ■ 事業内容葬祭業
 ■ 設立平成 22年 6月
 ■ 従業員数3名
 ■ URLhttp://ceremonomori.com