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スペシャルインタビューSPECIAL INTERVIEW

 
 
28年の経験の中で、さまざまな変化があった鈴木さん。その中で、一番反省していることがあるという。
 

変化に沿って生きていきたい

 
「引き寄せの法則」という言葉をよく耳にしますよね。良いことを口に出して言っていれば、それに準じた出会いがあるという。ただ、引き寄せの法則は良いことばかりではなく、悪い言葉にもあると思うんですよ。
 
私が今までの経験の中で一番反省しているのは、自分の機嫌は自分で取らなければいけないということです。昔は街中などで人にぶつかられて、「なんだお前!」と言われることがよくありました。私もそれに対して、「お前がなんだ!」と思っていたんですよ(笑)。でもそれは、私がイライラしていたから引き寄せてしまったことだと気付いたんです。
 
「これはやりたくないな」「嫌なことばかりだな」といった言葉を口にしていたり、嫌な出来事があった後に切り替えられずにいたりすると、どんどん悪循環になっていきます。だから、自分の機嫌は自分で取ること。「まあ切り替えていこう」と穏やかになって、これからの人生を楽しく歩んでいきたいですね。
 
芸能界に関わらず、今は時代がどんどん変わっていっていると思うんです。働き方や、人との関わり方もそうですよね。私もその時代に沿った考えを持ち続けたいと思っています。頑固になるのではなく、柔軟に生きていきたいですね。頑固で考えを押し付ける人が上司だったら嫌でしょう? 私も「砂羽さんと仕事をしていると楽しい」って言われたいですしね(笑)。
 
最近はSNSの発達により、みなさんにとって芸能人がすごく身近な存在になっていると思います。私がデビューしたときとは全然違いますよね。事務所が所属している役者やタレントをプロデュースするだけでなく、個人で発信することへの責任が生じています。
 
今後は、自分の発言に責任を持って、どのように見てもらいたいのか自己プロデュースできる人が業界を牽引していくんじゃないかな。この業界がどのように変化していくのか、楽しみに思っています。私自身も、考え方を令和の時代にアップデートしながら、仕事に邁進していきたいですね。
 
 
(インタビュー・文 中野夢菜/写真 Nori/スタイリスト 宮下恵美子/ヘアメイク 杉村恵理子)
衣装協力
ワンピース・ブーツ:プレインピープル
ネックレス:トレマイデ/プレインピープル
ピアス:カシケイブラウンダイヤモンド/カシケイ
 
 
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鈴木砂羽
1972年生まれ 静岡県出身
 
1994年、映画『愛の新世界』で主演デビュー。同作で第37回ブルーリボン新人賞、キネマ旬報新人賞、毎日映画コンクールスポニチグランプリ新人賞を受賞する。その後も映画やドラマ、舞台などで活躍を続け、2001年には「ヤングユー」にてエッセイ漫画『いよぉ!ボンちゃん!!』を連載。そのほか、書籍に『女優激場』(ワニブックス)などがある。
 
 
 
(取材:2021年11月)