慈愛に満ちた女性となって
世界中の人たちを笑顔に
2017年7月4日、世界一の美女を決める毎年恒例の祭典「ミス・ユニバース2017」の日本大会が東京都内で開催され、日本代表が選ばれた。それがつい最近まで大学生だった、阿部桃子さんだ。以前から奉仕活動に関心があり、より大きな発信力を持つために受けた同大会で、持ち前の長い手足と凛とした佇まい、輝くような笑顔を武器に、見事46人のファイナリストの中から勝ち抜いた。今や日本の美の頂点に立った阿部さんに、どのように自信をつけて日本大会の舞台に立ったのか、そして今年開催予定の世界大会への抱負について聞いた。
「笑顔で社会に貢献したい」その一心で出場
ミス・ユニバース2017の日本代表に選ばれた時は、感激すると同時に、たくさんの人たちへの感謝の気持ちでいっぱいになりました。大会に出場するまでは、大学生として学業や好きなゴルフに打ち込んでいて、実は美に関してはまったくと言っていいほど知識がなかったんです。なので出場するに当たって、スポンサーや講師の方々には髪の巻き方からメイクの仕方、食事内容に至るまで、あらゆることを教えていただきました。そうして支えてくださった皆さんのおかげで、今回日本代表になることができたと思っています。
私はもともと、中・高・大と聖心女子学院に通っていました。カトリックミッションスクールということもあって、奉仕活動に熱心な学校でした。それで以前、活動の一環で訪問した老人ホームで、ある女性とお手玉や折り紙をしてコミュニケーションを取っていたら、「あなたの笑顔で幸せになれました。これからもそれをぜひ、活かしてね」と言っていただいたんです。その時から、私の笑顔や存在で誰かに貢献できないかな、と思うようになりました。ミス・ユニバースになれば、奉仕活動を世界に広めていける。そう思った私は、応募資格のある18歳の時に、出場したいことを母に伝えました。そうしたら母は、「でもまだ知識が足りていないんじゃない? 大学4年間で教養を身に付けた後、その時も本当にしたいと思ったのなら、もう一度話して」と言ったんです。私は本当にミス・ユニバースになって奉仕活動がしたかったので、4年を待った後、もう一度両親に意志を伝えました。そして今回、やっと認めてもらったうえで挑戦したんです。なので、「世界に向けて社会奉仕活動をしたい」というのがミス・ユニバース出場の大きな目的です。