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スペシャルインタビューSPECIAL INTERVIEW

 
三浦さんは現在、プロアマ問わず様々な野球を観戦するなど、改めて野球の勉強を始めたという。いつか指導者としてプロの世界に戻って来たいと語る三浦さんに、指導の難しさについて聞いた。
 
 

選手それぞれの個性を見極める

 
2014年からは、選手兼任という形で一軍のピッチングコーチとしても活動させてもらいました。ピッチングコーチを始めてすぐに、自分で何かをできるようになるよりも、人に教えることのほうが何倍も難しいのだと知りましたね。伝えたいアドバイスがあっても、すぐに言ったほうが良いのか、1日あけたほうが冷静に受け止めてくれるのかなど、気を遣うことが多かったです。選手によって性格も違いますし、その日によって気持ちのあり方も違います。その選手が、人からのアドバイスを一番受け入れやすい時期を見極める必要がありました。
 
自分自身、試合に登板させてもらったのに良い結果を出せなかったときに「今は放っておいてくれ!」と思うことがありましたから。そういう気持ちのときには、どれだけ正しいアドバイスをもらっても、なかなか素直に受け取ることができませんでした。そういった自分の経験ももとにしながら、選手それぞれの個性を把握して、それぞれにあった指導方法を考えていました。
 
現在はアメリカでメジャーリーグやマイナーリーグの試合を観戦したり、日本の高校野球を観戦したりして日本のプロ以外の野球を勉強しています。自分が高校生だった頃とは、有効な戦術などが変わってきていますからね。でも、今は純粋に野球を観ることが楽しくて(笑)。横浜DeNAベイスターズのスペシャルアドバイザーとして、野球をする楽しさ、そして野球を観るおもしろさなどを広める野球振興活動にも力を入れていきたいと思っています。
 
 
 
(インタビュー・文 中野夢菜/写真 Nori)
  撮影協力 横浜スタジアム
 
 
三浦大輔(みうら だいすけ)
1973年生まれ 奈良県出身
 
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1991年に行われたプロ野球ドラフト会議において、横浜大洋ホエールズに6巡目で指名され、入団。投手として、低めのコースに球を集めるコントロールを活かし、1998年には12勝をあげてリーグ優勝に貢献した。2004年にアテネオリンピック日本代表に選出され、銅メダルを獲得。引退までに2005年の最優秀防御率、最多奪三振などの実績や、プロ野球選手の社会貢献活動を表彰するゴールデンスピリット賞など、多くの功績も残している。2016年に引退。現在は野球評論家としての活動の他に、横浜DeNAベイスターズのスペシャルアドバイザーとしても活躍している。著作に『横浜ベイスターズ三浦大輔の心・技・体』(ベースボール・マガジン社)、『打てるもんなら打ってみろ!』(ロングセラーズ)、『逆境での闘い方~折れない心をつくるために~』(大和書房)などがある。
 
 
公式ブログ
https://ameblo.jp/daisuke18/
 
 
(取材:2017年7月)