千葉県出身。慶応義塾大学経済学部卒業後、(株)リクルートに入社。1999年に楽天(株)に転職し、楽天大学等、新規事業で成功を収める。2000年、26歳でトレンダーズ(株)を設立。女性に人気の、ドクターコスメ・エステの格安クーポンサイト 『キレナビ』 や、女性に特化したソーシャルメディアマーケティング事業を行う。著書『自分の会社をつくるということ』 (ダイヤモンド社)がベストセラーとなり、女性に新たな働き方を提案する 「女性起業塾」 も好評を博した。2012年に東証マザーズ上場を果たし、現在、最年少上場女性社長としてメディアからも注目を集める。ブログやSNSを活用した情報発信も積極的に行い、女性の新しい生き方を提案し続けている。
女性の消費力に着目し、女性に特化したマーケティングで成長を遂げてきたトレンダーズ株式会社。経沢香保子社長は 「 『もっと輝きたい、いろいろなことに挑戦したい』 という女性を支援する、精鋭集団の会社でありたい」 と自社を語る。「輝くことを目指す女性」 を応援し、そんな女性が幸せになれるような提案をしていく――。その小さな積み重ねが、女性を取り巻く社会環境の変革につながることを信じて、経沢社長は事業を経営しているのだ。
仕事と美とパートナーシップのバランスが大事!
今の時代、女性の幸せは、以前のように 「専業主婦になること」 が大多数ではなくなりました。キャリアウーマンとして自立したライフスタイルを持つことも選択肢の一つです。でも、仕事を楽しみ、仕事を通じて自己成長させているだけで幸せかというと、女性の場合、一概にそうとも言えないですよね。専業主婦になる、または、仕事に没頭するだけでは物足りない。では結局、女性の幸せって何でしょうか?
私は、女性の幸せって仕事と美とパートナーシップの3つをバランスよく生活に取り込むことで実現できると考えています。まず1つは、自分らしい生き方で好きな仕事に打ち込み、経済的基盤をつくることがとても大事。自立した経済的基盤があれば、何があっても自分で人生を選択できます。そして2つめは、女性はいくつになってもずっとキレイに、美しさを保っていたいと思うもの。これも人生を輝かせるためには重要なことだと思います。そして3つめはパートナーシップ。結婚相手に限定したことではありません。人間は独りでは生きられないですから、他者とパートナーシップを組んで相互に支援しあったり、人生を共に楽しんだりする必要があると思います。この3つのバランスを取りながら、それぞれを充実したものにしていけば、幸せが実現されると思うのです。
そういえば安倍晋三首相が最近、「女性が輝く社会をつくる」 とおっしゃっていましたね。当社が以前から掲げているキャッチコピーと同じでびっくりしたのですが、ようやく時代と当社の理念が合致してきたかな(笑)、なんて思ったりもしました。そもそも、今後日本が繁栄していくには、女性が輝ける環境でないと難しいと思うんです。女性が輝きながらも経済を潤す。つまり、子供を産み育てるだけでなく経済活動にも参加する。そのポピュレーションと経済発展の両面でキーになるのが女性なんです。創業前からそうした思いがあったからこそ、女性に輝いてもらうことを当社のテーマにしてきました。そして、それを実現するために必要なのが、仕事と美とパートナーシップのバランスを取ることなのだと考えています。