パートナーシップでできることは何かと考えると、最初にイメージするのは家事や育児の代行ですね。他国を例に見ると、香港には22万人ものフィリピン人女性がベビーシッターとして出稼ぎに来ていて、日本円で月5万円くらいの賃金でフル稼働してくれるそうです。だから、香港の女性は出産後も社会に出やすい。しかもフィリピンの女性にとっても、自国より稼げるからwin-winの関係になれます。ただ、これはあくまでも例えで、日本で同じような事業を進めるのは難しいと思います。

　でも、家事や育児と仕事を両立させたい女性を、仮に1万人でもいいから何らかの形で支援することができれば、その1万人の方々は新たな動きができますから、社会に何かを還元してくれるはず。そういう輪を広げていけるような事業がしたい。そうすれば今よりももっと、女性が輝ける社会に近付くと思うんです。だから、将来的には、そんなパートナーシップが組める事業がしたいなって思います。

　私のこれまでの人生は全て、出会いによって開かれてきました。創業当時は会社経営の知識が少なく、苦労の連続でした。それでもベストを尽くしてこられたのは、刺激を与えてくれる先輩や、自分と同じような境遇の仲間がいたからだと思います。現在は、当社と同時期に上場した経営者の皆さんをはじめ、多くの経営者の方々と親しくさせていただき、一緒に目標を語り合いながら切磋琢磨しています。みんな忙しいのに負けず嫌いだから、会うたびに、それぞれの目標に近付いているんですよ。一人だったら妥協してしまうけど、みんなの前で宣言したりしながら一生懸命目標に向かい続ける。そんな関係でいるから、全員が成長していく。結局、何をするにも “誰と一緒にやるのか” ってすごく重要だと思います。それは当社の社員も一緒。みんなが刺激し合って高い志で切磋琢磨していけば、各々が人生の選択肢の幅を広げることができる。それを信じて、みんなで一緒に成長し続けていきます！