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日本酒と料理のペアリングを 角打ち×割烹の新スタイルで
角打ち割烹 三才

◆日本酒の裾野を広げた人気店
 青二才が攻めの新業態を展開

 
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青二才の新業態、角打ち割烹 三才
コロナ禍もようやく落ち着きを見せ始め、少しずつ街にも活気が戻りつつあります。緊急事態宣言が明けたことで、飲食店でアルコールの提供が再開したり営業時間が伸びたりと、店にとっても利用する側にとっても嬉しい限り。新しい生活様式を実践しつつ、久々に外食を楽しんでいる人は多いでしょう。
 
とはいえ、まだまだ飲食店にとっては厳しい状況と言える2021年11月1日。グルメ激戦区の東京・中野に、ユニークな新店がオープンしました。その名も「角打ち割烹 三才」。角打ちというと、酒屋で買った酒をその場で飲んだり、試飲をしたりすること。三才は、そんなカジュアルな角打ちと、手の込んだ料理が味わえる割烹という相反するスタイルの店が共存する、今までにない新感覚の一軒なのです。
 
三才を手がけるのは、昨今の日本酒ブームの立役者でもあり、日本酒バルなどを展開している人気店「青二才」。2007年に最初の店をオープンして15年目を目前に、青二才から三才へと歳を重ね、新業態へと新たな一歩を踏み出しました。日本酒を知り尽くした青二才だからこそ提案できるお酒と料理の感動的なペアリングを、三才ならではのスタイルで――。趣向を凝らした日本酒のアプローチに、酔いしれてみませんか?
 
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常時約40種の日本酒を2勺と少量から楽しめる
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日が暮れると、店頭では満月を模した看板が輝く
 
 

◆日本酒文化存続のため
 「WAX&WANE」をスタート

 
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思わずパケ買いしそうな「WAX&WANE」のパッケージ
通りに面して大きな窓から三才の店内を覗くと、棚にずらりと並ぶ、色とりどりの布に包まれたボトルに目を奪われるでしょう。その正体は、三才を語るうえで欠かせない、青二才がプロデュースするオリジナルブランド「WAX&WANE(ワックスアンドウェイン)」の日本酒です。
 
コロナ禍で飲食店が休業したことにより、この1年半ほどで日本酒の出荷量は激減。多くの酒蔵は苦境に立たされました。しかし、蔵を畳んでしまえば、同じ酒はもう生まれません。もちろん、酒の生産量が減ってしまえば米農家も酒米の作付けを減らさざるを得ず、そうなれば日本酒業界は先細りの一途。そこで、日本酒文化を存続すべく、青二才と、オンライン商店街を展開するアーケードトーキョー、全国12の酒蔵が提携し、WAX&WANEが生まれました。
 
12銘柄は、それぞれ各酒蔵の個性がストレートに伝わる味わいや飲み心地となっています。その魅力を、日本酒を普段飲まない層にも伝わるよう、パッケージにはタイダイ染を手がけるクリエイター「YUKIDYE による手染め手ぬぐいを起用。酒蔵のある地域の気候や蔵から見える風景や、醸し人の人柄が織りなす、唯一無二の日本酒の味わいを、複雑に色が交じり合うタイダイで表現しました。美しいデザインは、どれも手に取りたくなるものばかりで、ギフトにもうってつけです。
 
WAX&WANEは、現在アーケードトーキョーのオンラインショップで販売中。三才の店頭、角打ちエリアでは、このWAX&WANEをはじめ常時40種の日本酒を、2勺と少量から気軽に味わうことができます。少しずついろいろな銘柄と料理の相性を試してお気に入りを見つけたら、ぜひ、自宅での晩酌にも取り入れてみてください。
 
 

◆隠れ家のような割烹エリアで
 酒と料理のペアリングを体験

 
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店の奥の暖簾をくぐると割烹エリアが
カジュアルなムードの角打ちエリアの奥にある暖簾をくぐると、雰囲気がガラリと変わり、隠れ家のような趣きが感じられる割烹エリア。店の中にまた別の店があるような設えとなっています。こちらはコース予約の利用となっており、21時30分以降はバーとして営業。6席のみのカウンター割烹で酒と独自性のある料理のペアリングをゆったりと楽しめるのが魅力です。
 
料理は食材の持ち味や出汁を活かした、和魂洋才な逸品ぞろい。例えば、「花どんこのフラン」は、椎茸の中でも最上級品とされる大分県産の干しどんこの上品で香り豊かな出汁がまさに主役。卵と低温殺菌の牛乳を合わせたシンプルなフランは、なめらかな食感と口の中に広がる出汁の香りがたまりません。生酛造りによる「新政の「生成(エクリュ)」をペアリングすると、乳酸菌と牛乳の特性がマッチし、絶妙な一体感を生み出します。また、どんこ出汁の染みた野菜と、さっと出汁にくぐらせたとろける食感の牛肉、割り下と生クリームで味付けたじゃがいもをエスプーマで仕上げた「泡で食べる肉じゃが」は、従来の家庭料理のイメージと一線を画す、洒落た一皿。飲みやすい島根の銘酒「天穏」をトニック割にすることで華やかな個性を出した一杯が、ベストマッチです。人気の「たい焼き ベッカフィーコ仕立て」は、遊び心あふれるヴィジュアルも必見! サクッと食感の良いパイ生地のたい焼きに詰まっているのは、あんこ・・・ではなく、鯛。パン粉やレーズン、香草、オレンジや松の実などを和えてイワシに詰めるシチリア料理を鯛でアレンジし、トリュフのクリームソースを添え、素材の旨味や香りが複雑に絡み合う芸術的な味わいに。世界で注目を集める「WAKAZE」のどぶろくという意外性のある組み合わせは、濃厚な飲み心地とスッキリとした酸味がマッチし、クセになりそうです。
 
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フランでどんこの上品な出汁を堪能
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肉じゃがの概念が変わること必至!
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たい焼きの中に贅沢なおいしさが凝縮
 
こちらの料理は、アラカルトとして角打ちエリアでも注文が可能。季節やその日によっても和魂洋才を発揮した唯一無二の料理が登場するので、見逃せません。日本酒と料理の楽しみ方の新たな可能性と出会える、角打ち割烹 三才。角打ちで気軽に、割烹でゆったりと――未知の酒や食との出会いを、気分に合わせて楽しんではいかがでしょうか。
 
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和魂洋才な料理を、角打ちエリアではアラカルトで
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割烹エリアではコース仕立てで料理とお酒のペアリングを
 
 
 
角打ち割烹 三才
https://aonisai.jp/
https://arcade-tokyo.com/ (アーケードトーキョー)
〒164-0001 中野区中野5-60-2 ライオンズプラザ中野110号
TEL  03-5942-8789
営業時間 17:00〜24:00(LO 23:30)
定休日 水曜
 

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