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持っているアイテムによって自身のセンスが問われたり、仕事相手とのコミュニケーションをはかる思いがけないきっかけになったりすることがあります。スタイリッシュかつ、エピソードが豊富に詰まっているアイテムがあれば、ビジネスシーンやプライベートで頼もしい存在になることでしょう。
たとえば、京都発信ブランド「TEMAS(ティマス)」。20年間ほど洋服の世界で活躍し、欧米のブランドと向き合ってきた代表の森氏は、「日本人が日本人のためのブランドをつくってもいいのでは」と考え「TEMAS」を立ち上げました。
「TEMAS」の商品は、黒染めや絞り染めなど「キモノ文化」で培ってきた京の伝統技術で染めたものばかり。その技をもって生み出されるのが、深いマット調の黒を帯びたカバンやジーンズなど「TEMAS」独自のファッションアイテム。ビジネスシーンを想定したカバンやショルダーバッグ、ジーンズ、Tシャツ、財布などと実に多彩です。
「Technology and Mind Association」。これを略した造語が、ブランドネームである「TEMAS」です。テクノロジーは「京都の技」を指し、マインドアソシエーションは「伝統を守るため常に進化を続ける精神性」を表しています。長い間、京都が多くの伝統を残してこられたのは、決して「ずっと変わらずにきたから」ではありません。国や社会と同じように、現状維持をただ続ければ、伝統もいつかつぶれてしまうでしょう。キモノ文化も、生活様式が洋装化した現代では、伝統の技術を進化させる必要があります。「今」と「伝統技術」をうまく組み合わせ応用することで、伝統は新しく進化し、未来へと守られていく・・・そんな想いの結晶が「TEMAS」という名前に込められているのです。
和洋折衷のアイテムとなると、時折、日常づかいが難しいものもあるかと思います。しかし、「TEMAS」のアイテムは日本人の暮らしに溶け込み、さまざまなシーンで使えることが持ち味のひとつ。たとえば、京都を散策するとなると、鴨川沿いを歩いたり、寺院めぐりをしたり・・・はたまた、河原町界隈でショッピングを楽しんだり、先斗町でおしゃれなレストランやバーに出かけたりと、さまざまなことが1日の間に十分楽しめます。とはいえ、活動的な散策ならカジュアルに、おしゃれなお店へ行くならモダンでスタイリッシュなコーディネートをしたいもの。そんなカジュアルな場にも、スタイリッシュな場にもマッチしてくれるスタイルが「TEMAS」というブランドの力です。鴨川に程近い先斗町にショップをつくり、そこに「黒Bar」という大人の空間を隣接させているのも、そんなブランドスタイルがあるからこそ。
伝統が進化して生まれた「TEMAS」の品々は、通勤・通学の時、インドア・アウトドアの場など、さまざまなシーンでさりげなく身に付けてほしい大人の逸品といえるでしょう。
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