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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

発達障がい児への支援で 彦根に笑顔を増やしたい
合同会社ガードストーン/ハグ・ハグ彦根 代表 山極孝司

※営業目的のお電話は固くお断りいたします。
 
プロフィール 滋賀県出身。学業修了後、建築資材を扱う会社に就職。営業職として全国各地を単身赴任しながら回る中で、東日本大震災直後の被災地に営業に行く。現地の様子を目の当たりにし、他人のために自分の力を使えないかと考え、障がい者福祉を通じて地域貢献をしようと決意。定年後の2024年、児童発達支援、放課後等デイサービスを提供する「ハグ・ハグ彦根」を開業。家族にも寄り添ったサービスを提供している。
 
 
 
滋賀県彦根市で発達障がいを持つ子どもたちが通う児童発達支援、放課後等デイサービスを提供するハグ・ハグ彦根。運営するのは合同会社ガードストーンだ。定年まで会社勤めをし、地元のために立ち上がった山極孝司代表と、児童福祉で豊富な経験を持つ施設管理者の山本茂樹氏。子どもたち一人ひとりに寄り添った療育と、家族、特に母親のサポートに力を入れると宣言する二人は、地域の福祉意識を高めたいと熱く語ってくれた。
 
 
 

障がい者福祉で地域貢献に目覚める

 
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インタビュアー タージン(タレント)
タージン 滋賀県彦根市のハグ・ハグ彦根さんにお邪魔しています。事業内容は児童発達支援と放課後等デイサービスだそうですね。今日は運営する合同会社ガードストーンの山極代表と、施設管理者の山本茂樹さんにお話をうかがいます。さっそく山極代表が障害児支援に乗り出すまでの歩みや、起業のきっかけを詳しく教えていただけますか。
 
山極 私は建築資材を扱う会社に勤務し、営業担当として全国各地に単身赴任していました。東日本大震災の直後には、会社から指示を受けて東北へ向かったんです。復興のためには建築資材が必要ですから、需要も多いだろうという指示でした。私も営業として利益を上げなければという気持ちで被災地に入ったものの、現地の状況を見て社会観と人生観ががらりと変わったんです。
 
タージン 建築資材は復興に欠かせません。でも、利益を目的にするのは違いますよね。
 
山極 そうなんです。今日の暮らしにも困っている方々を目の当たりにした私は、何か自分にできることはないかと考えるようになりました。ただ、自分と家族の生活もあるのですぐに会社を辞めるわけにはいきません。そうやって悶々としているうちに、障がいのあるお子さんを抱え、将来の不安と必死に戦っている親戚や知人がいることを思い出したんです。
 
タージン 東北に行くのは難しくても、障がい者福祉で世の中に貢献できると考えたのですね。
 
山極 ええ。2022年に60歳で定年を迎えた後に、生まれ育った滋賀に戻り、一念発起し弊社を立ち上げ開業の準備を始めました。ただ、福祉業界の人手不足で施設管理の資格を持つ人材がなかなか見つからなかったんです。
 
タージン そこに現れたのが山本さんというわけですね。
 
山本 私は、石川県で20年にわたり児童福祉の仕事を続け保育園の園長も務めました。その関係で児童発達支援管理責任者の資格を持っていたんです。ところが今年2024年の能登半島地震で被災しまして。縁があって知り合った山極代表の誘いで彦根へ移住し管理者に就任しました。