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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

発達障がい児への支援で
彦根に笑顔を増やしたい

 

個性や成長の度合いに応じた療育を提供

 
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山極 おかげさまで弊社には山本を含め保育士や幼稚園教諭、児童指導員など、さまざまな資格を持つエキスパートがそろいました。経験豊富なベテラン職員が全員で力を合わせ、満を持して今年9月3日にハグ・ハグ彦根をオープンすることができたんです。
 
タージン 地震は起きないほうがいいに決まっていますが、東日本大震災を機に山極代表が福祉への思いを募らせ、能登半島地震で山本さんとの出会いに恵まれ開業することができた。まさしく縁に導かれた人生ですね。それでは施設の内容を教えてください。
 
山極 児童発達支援は未就学児、放課後等デイサービスは6歳から18歳までが対象で、発達障がいのお子さんが利用できる施設です。一口に発達障がいと言っても、個性や成長の度合いはさまざまでして。私たちは、ご家族との面談でじっくりとコミュニケーションを取り療育の計画書を作成しています。お子さん一人ひとりに合わせたサポートをご提供しているんです。
 
タージン 発達障がいとひとくくりにされがちですが、ハグ・ハグ彦根さんではその中に眠っている個性と可能性を最適な療育で引き出してくださるわけですね。また、ご家族は24時間365日お子さんのことで頭がいっぱいのはず。信頼して預けられる場所があると助かるでしょう。
 
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山極 おっしゃる通りです。発達障がいのお子さんがいると、ご両親の間で育て方に意見の食い違いが生まれやすく、離婚率が高くなってしまうんです。そうなるとほとんどのケースでお母さんが子どもを育てることになります。経済的に苦しいシングルマザーで、しかも、障がいのあるお子さんを育てるという二重のしんどさを背負ってしまうんです。このような状況でママ友をつくることができず、孤独感を味わっている女性がたくさんいらっしゃるんですよ。
 
タージン 確かに、発達障がいの支援で家族のサポートがいかに大切かよくわかります。
 
山極 ですから私たちの目的の一つは、お子さんを預かることでご家族に少しでも自分の時間を持っていただいたり、同じ境遇の方と悩みを共有できる場をつくったりすることにあるんです。
 
タージン お子さんだけでなく、家族にも寄り添ってくれると多くの方が救われるでしょう。また、こちらの施設はとても広いですよね。驚きましたよ!