B+ 仕事を楽しむためのWebマガジン

経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

Webサイト制作事業と
ラリー選手のサポート

 

個人チームでメーカーに挑む

 
矢部 先ほど新井選手は企業チームに所属していない個人の選手であるとおっしゃっていましたね。企業所属の選手と個人選手ではどのような違いがあるのかお聞かせください。
 
glay-s1top.jpg
新井大輝選手
新井 名のある選手の多くは大手の自動車メーカーと契約することで、資金の援助やチームスタッフを手配してもらえるなど、企業からの手厚い支援のもとで試合に参加できます。チームの人数も、20人から30人ほどのスタッフがさまざまな役割を担当しているんです。その一方、私のような個人のチームでは、5~6人の少人数であらゆる役割をこなさなければなりません。また、競技車両についても、企業チームならば各メーカーの最新モデルをレースで使用できますからね。そのような性能の良い車両が手に入りにくい個人選手が企業所属の選手に勝負を挑むのは、本来ならば非常に難しいんです。
 
矢作 そんな中でも、新井選手はJRC全日本ラリー選手権の最高峰クラスで2024年の年間チャンピオンになるなど、どうしても少し古い型の車両を使わざるを得ないにも関わらず、メーカー所属の選手たちと互角にわたり合えています。私はそんな新井選手の実力と、個人で企業相手に戦ってジャイアントキリングを目指す姿勢に惹かれ、応援したくなったんです。
 
矢部 大手企業がバックアップする選手や最新型の車に対して、新井選手の運転技術とコ・ドライバーの的確な判断、そして少人数のチームスタッフの力で勝つのは本当にドラマチックですよね! 自身が見込んだ選手を全力でサポートしようとする矢作代表の活動は、なんだか今で言う「推し活」の延長線のような感じがします(笑)。私も夫である競馬騎手の山林堂信彦に対して、まさに推し活をしている気持ちなんですよ。夫が競馬で勝ったら、私が祝勝会を開くなどしているので、矢作代表の気持ちにとても共感します。
 
glay-s1top.jpg
矢作 おっしゃる通りですね。強大なライバルに挑戦する新井選手の姿を見ていると、自分も頑張らなくてはと勇気づけられます。
 
矢部 新井選手の頑張りと矢作代表の頑張りが、互いに相乗効果になって良い流れができているように思いますね。
 
新井 そうですね。人数が少ないからこそ、全員が家族のような関係なんです。家族だからこそできないことは互いに補い合い、支え合って一緒に戦うという関係が、非常に心地良いと感じています。