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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

大人気のペット用パンで
障がい者の就労を支援

 

24時間つながり深夜でも駆け付ける

 
glay-s1top.jpg 大人気のパンとクッキー
大人気のパンとクッキー
河原 弊社が得意にしているのはゼロから仕事を生み出すことです。利用者さんから「こんな作業をしてみたい」というご要望をいただいたら、なんとかその仕事を見つけるまで私やスタッフが足を棒にして営業に飛び回ります。そうしてトライアンドエラーを繰り返しながら、みんなの意見でつくり上げているのが弊社の事業なんですよ。
 
濱中 苦労の末に、成長する利用者さんの姿を見ると喜びもひとしおでしょうね。
 
河原 まさに濱中さんのおっしゃる通りです。また、弊社は放課後等デイサービスで18歳未満の児童にソーシャルスキルトレーニングを提供していまして。そのほかにも障がい者のいるご家族を適切な支援先につなげる相談サービスも展開しています。
 
濱中 活動内容を着実に広げる中で、河原社長が最も大事にしていることは何でしょう?
 
河原 それは業界の常識や固定観念にとらわれず、多種多様な作業で新しい働き方を提供すること。また、個性を尊重した療育で自立を見据えたサポート体制を構築することです。特に、精神疾患のある利用者さんは心理状態に波があり夜中に何をするかわかりません。サービス時間内だけで救うのが難しいんですよ。そこで深夜でもすぐに駆け付けられるよう、私やスタッフと利用者さんが常にLINEでつながるようにしています。
 
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濱中 そこまでの支援は、制度で求められているわけではありませんよね。
 
河原 もちろんです。でも、24時間サポートは誰かがやらなければならないんですよ。私も同じ志のスタッフも、悩みやつらさを訴えかける利用者さんの声に迅速に対応しています。ときには尖った言葉を投げつけられ泣き崩れるスタッフもいるものの、家族のように接するうちに、心を開いてくれる利用者さんを見ると大きなやりがいを感じます。
 
濱中 そこまで親身に接してくださると、利用者さんも安心して事業所に通うことができるでしょうね。ところで先ほど少しお話に出たペット関係の商品とは?
 
河原 弊社は、米粉や米ぬかを原料にしたペット用のパンを開発・販売しているんですよ。